股関節シリーズ2:股関節・骨盤のX線正面像から考えるアライメント評価

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臼蓋形成不全の指標

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CE角=①骨頭中心を通る垂線と②骨頭中心と臼蓋縁を通る線の角度 評価指標:25度以下で異常

Sharp角=③涙根下端と臼蓋縁を結ぶ線と④両側の涙根下端を結ぶ線の角度 評価指標:40度以上で異常

この画像について分析(私見)

大腿骨頸部があまり広く抽出できておらず、小転子がよく見える→やや股関節外旋位。左のSharp角が42度だが、日本でよく使われる中村の基準によるとCE角20度以下、Sharp角45度以上が異常であるといわれているため正常内と考える。

臼蓋形成不全の指標ですが、要はどの程度骨頭が臼蓋に覆われているかを見ているわけですね。

CE角は小さいと臼蓋に上部が臼蓋に覆われている部分が少なくなることがわかりやすいですね。

Sharp角はややわかりにくいですが、大きすぎるとやはり、骨頭の上部が覆われなくなってくことが考えられますね。

 CE 角が 15°以下の症例では関節症性変化が進行しやすいとの文献もあるようで、臼蓋形成不全→変形性股関節症の流れがあります。

X線正面画像を分析できるようになる

正面像から骨盤の前後傾を評価する方法

骨盤前傾骨盤後傾
腸骨の幅狭い広い
骨盤腔の縦径広い狭い
恥骨結合狭い広い
臼蓋縁出っ張っている(roofでない)出っ張っていない
閉鎖孔細い広い

上記の画像は後傾していますね。特に左側が!!

正面像から股関節の内外旋を評価する方法

小転子の位置を見ます!よく見える場合は外旋、よく見えない場合は内旋しています。

また、通常X線の正面像は下肢を伸展し、やや内旋(パテラの位置が真上を向く)している位置でASISが触診上水平になるようにセットしてからとっています。これは、ある程度内旋している方が大腿骨頸部が広く写るためです。上記の画像を見ると小転子がよく見えており、大腿骨の頸部は写っている範囲が狭いと思います。

考察

認知機能低下、抑制がきかないなど、ケースによっては撮影する姿勢が取れない場合があるので、それも考慮する必要があります。なんかおかしいと思ったとき、対象の患者さんがしっかりしている方なのかを把握しておく必要がありそうです。

正常に撮影できているようであれば、画像の姿勢と臨床での姿勢が近い可能性がありますね。疼痛の部位と画像からわかる骨盤の前後傾、股関節の内外旋、そして今回触れていませんが腰椎のアライメントなども参考になりますね。後は、その患者さんの個人情報や問診の情報を加えることで画像をフル活用し問題点をある程度想定することができるのではないでしょうか。

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