③腱板損傷(保存療法)のリハビリの進め方を簡単に整理

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はじめに

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腱板損傷で手術をされない方がいますが、手術していない場合リハビリはどう進めていくのが良いでしょうか?

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なるほど!そしたら、今日は腱板損傷の保存療法の場合のリハビリの進め方について簡単に整理して見ていきましょうか!

保存療法について

基本的には自然修復は期待できない。

ただし、10~20%程度のケースで断裂が縮小・消失するケースもいるようですが、確率的にかなり限られてくるため、改善は難しいと考えられます。

無症候性と有症候性がある

40歳以上の健常者の34%は無症候性(損傷して入れば必ず痛みがあるわけではない)

保存療法における有症候性腱板断裂者の49%は疼痛が消失、39%で投薬不要まで改善しているとされています。

そのため、保存療法による効果としては疼痛の軽減を認めるケースが多いことがわかっています。

筋力回復はあまり期待できない

損傷が修復せず、疼痛の軽減を認めているので、筋力は疼痛のなくなった分は発揮しやすくなるかもしれませんが、損傷が残っているので筋力の改善は図りにくいことあります。

そのため、手術療法の方が筋力向上の効果は期待できます。

リハビリの治療方針

基本的に損傷は残存しているため、腱板への物理的刺激の軽減が重要になります。

  • 肩峰下インピンジメントを防ぐため、外旋運動の獲得を目指す
  • 下垂位での外旋運動を行うことでインピンジメントされずに運動を行う
  • 表層の大きい筋肉(三角筋など)の活動をに抑制した肢位で、腱板筋の運動を行う
  • 関節内インピンジメントの対策として、代償運動を他の部位(肩甲骨など)で行うことが重要
  • 拘縮があれば優先的に治療を行い、棘上筋の選択的な運動は避ける

考察

腱板損傷の保存療法では、腱板筋の自然修復はほとんど起こらないものとして考えます。

損傷部位に物理的な負荷がかからないように、他の部位での代償や動作方法を指導することも重要です。

拘縮や他の部位の問題については介入可能になりますので、そちらに対しては積極的に改善を図りたいところです。

インピンジメント予防の介入は行い、損傷部の選択的な運動は行わないところがポイントになります。

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