【完全版】Lateropulison(ラテロパルジョン)とPusher現象のまとめ

はじめに

目次

導入

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プッシャーを認める方がいますが、押しても押し返してこないんですよね。自分で姿勢を戻すこともできますし・・・。

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それは、プッシャー現象ではなく、側方突進(Lateropulison;ラテロパルジョン)かもしれませんね。

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ラテロパルジョン?

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そうです!今回は、ラテロパルジョン(以下、LP)とプッシャー現象について整理していきましょうか!

垂直性:Verticalityの種類

  • SVV:Subjective visual vertical(視覚垂直)
  • SPV:Subjective postural vertical(身体垂直)
  • SHV:Subjective haptic vertical(徒手的垂直)
  • SBV:Subjevtive behavioral vertical(行動垂直)

片麻痺患者の身体軸は非麻痺側傾斜

左片麻痺患者の身体軸は非麻痺側へ傾斜→片麻痺患者は非麻痺側の体幹を優位に使用していると考えられている。

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LPについて

LPとは

Lateropulsionは、Davisによって最初に報告され、あらゆる姿勢において麻痺側に傾倒し、姿勢の他動的な修正に対し抵抗する現象である。またLateropulsionのない患者と比較して、退院時の機能水準がより低く、入院期間が長期化することが報告されている。そのためLeteropulsionの早期の診断は重要であり、臨床においては、継時的な変化に対する感度や簡便に使用可能な信頼性と妥当性のあるツールは重要である。尚、このような現象の表現は、Pusher syndrome、Ipsilateral pushing、Listing phenomenonなど論文によって異なるが、本稿ではLateropulsionと定義した。

jspt.japanpt.or.jp

脳卒中後におけるLateropulsionの回復過程の2つの評価スケールの感度についての概要から引用
この文献によると、場合によってはLateropulisonとpusher syndromeは同義で使われるようです。

LPは体幹の側方傾斜(2パターン)

  • 脳の損傷側と同じ方向への傾斜(脳幹尾側損傷)
  • 脳の損傷部位と反対側傾斜(脳幹吻側損傷・大脳半球損傷)

LPの原因(2パターン)

  • 運動麻痺と体幹筋緊張の不均衡によって生じるもの
  • 偏倚した主観的垂直に準拠して体幹を立て直そうとして起こるもの

LPとプッシャー現象の傾斜特性の違い

  • pusherは傾きの矯正に対して抵抗する特性を有する。
  • LPでは抵抗がなく姿勢を正中に戻すことが可能

LPの責任病巣

A:脊髄小脳路:同側下肢の深部感覚(非意識性)Th1~L1

B:外側前庭脊髄路:同側下肢の伸筋細胞の興奮(特に足・膝の伸筋群には単シナプス性)

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上記2つの経路が障害される→同側下肢の感覚と伸筋の興奮が障害→障害側へ体が傾きやすい状態になると理解しやすいですいかね。LPは臨床的には、少なく延髄外側部梗塞であるwallenberg症候群の症状としてよく知られています。

LPに対する理学療法

視覚情報を用いたアプローチが難しいため、体性感覚のうち意識性の触圧覚・深部感覚情報を利用してアプローチすることがよいと考えられる。

補足(感覚上行路)

  • 意識性の温痛覚:外側脊髄視床路
  • 意識性の粗大な触圧覚:前脊髄視床路
  • 意識性(識別性)触圧覚、振動覚、深部感覚:後外側路(薄束、楔状束)
  • 意識性の触圧覚(顔面口腔内):三叉神経視床路(三叉神経主感覚核)

プッシャー現象について

導入②

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ラテロパルジョンってあまり知らなかったです。でも、プッシャーについても知識が足らないようなので比較がまだよくわからないです。

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ではここからは、プッシャー現象を復習していきましょう。

pusher現象の責任病巣(諸家の報告)

  • 内包・側頭葉・視床:pedersen(1996)
  • 補足運動野・淡蒼球:Reding(1997)
  • 視床後外側:Karnath(2000)
  • 皮質ー皮質下領域:Premoselli(2001) 
  • 内包・線条体:Saj(2005)
  • 島後部・上側頭回・下頭頂葉・中心後回:Johannsen(2006)
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pusher現象のメカニズム

治療的視点からの考察

  1. 体幹筋・緊張の不均衡
  2. 偏倚した垂直認知(特にSPV)の問題

メカニズムに関する報告

・Pusherのメカニズム(karnath:2000)

SPVとSVVの解離を指摘(※Pusher例ではSPVは健側に偏倚、SVVは正中である。)

・Pusherのメカニズム(網本ら:2001)

Romberg比が大きい

メカニズムに関するその他の報告と整理まとめ

  • 視覚的に頭部を重力に対して定位するシステムは保持されている。(SVVは正中のため)
  • 第二の重力認知系の障害の可能性
  • 体幹における腎臓の位置情報・内臓求心系の迷走神経からの入力→視床・島葉などに投射している。
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