褥瘡治療に対する理学療法-電気刺激療法:推奨グレードB-

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はじめに

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褥瘡のある方の理学療法を行う方も多いと思います。理学療法の可能性として褥瘡の改善に対して貢献することができるかもしれません。まずは知識だけでも知っておくことが良いかと思い、記事にしました!

 褥瘡に対する物理療法のエビデンスについて

そもそも、褥瘡に対する物理療法はどの程度エビデンスがあるのかを調べたところ、基本的に推奨グレードはC1のものが多く、水治療法や振動刺激療法、近赤外線、超音波、電磁波刺激療法などがあります。

その中でも唯一グレードBになっているのが、電気刺激療法です。

電気刺激療法は治療効果として、層の縮小効果があるとされており、DESIGN-RのSをsへ改善するような効果があります。

電気刺激療法の種類

日本褥瘡学会の褥瘡予防・管理ガイドライン2015に引用されている電気刺激波形は、

  1. 高電圧パルス刺激療法
  2. 微弱電流刺激療法

の二つが多く用いられています。

②については、直流パルス微弱電流刺激療法として最適な刺激条件が確立されてきており、①の高電圧パルス刺激療法においても、褥瘡治癒の促進について多くの研究で示されている。

微弱電流刺激療法と高電圧パルス刺激療法の違い

微弱電流刺激療法は、1mA以下の微弱な電流を組織に通電する方法であり、不快感や疼痛もない状態で実施が可能です。これは、生体内で損傷部位と正常部位での電位差から生じる損傷電流が時間の経過とともに減少することを外部から電流を流すことで補うことで、創傷治癒の促進やATP合成を促進することが狙えます。

高電圧パルス刺激療法は英語でhigh-voltage pulsed current(HVPC)といわれています。これは、高電圧刺激を短いパルス幅で行う方法です。現在は、ツインピークパルス波が多く用いられており、高電圧刺激を2回非常に短いパルス幅で行います。電圧は高いですが、短いパルスであることで電流値は微弱となり、痛みや不快感、組織損傷は少ないといわれています。また、システマティックレビューによると、直流伝習刺激療法よりも効果が高いと報告されています。

まとめ

理学療法士による褥瘡に対する介入については全国的にもまだまだ実践されているところは少ないようです。

また、実施において、Dr.へガイドラインなどを用いて効果やリスクを説明し、指示をいただく必要と、家族や本人にも十分な説明が必要になります。具体的な実施などをする場合は、十分な準備と適応かどうかを考えていく必要があると感じました。

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