ベテラン理学療法士を上回る結果を出す発想

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ベテランには勝てない?

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患者さんを持つようになりました。やっぱり先輩が介入したときのほうが効果が出ますね。自分の担当の患者さんは一番自分が見れていると思っていたのですが・・・悔しいです・・・

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確かにゴッドハンドみたいな、技術や評価のすごい先輩にはまけてしまいますよね。でも、ベテランの理学療法士でも人によっては同等、もしくはそれ以上の成果を出すことはおそらく可能だと思います。今日はそのあたりを見ていきたいと思います。

はじめに

ベテランより成果の出る理学療法を展開するためには、理学療法の効果について考える必要があります。

私の考える理学療法の効果は

理学療法の効果=ケースマネジメント力×知識・技術力×精神力

と私は考えています。

ケースマネジメント力はいわゆるPDCAサイクルを回すことであり、特にPの要素(計画)が強いですが、Cの重要性も含めて考えています。つまり、狙いを定めて、的確なアプローチを選択する。いわば戦略的アプローチだと考えています。

知識・技術はPDCAのDの要素(実施)です。これは、ベテランの理学療法士の方が明らかに強いと思います。ここで勝てれば苦労しないかもしれないですね。知識・技術の集大成、こちらは、戦術的アプローチと考えています。

そして、最後に精神力。これは新人もベテランも関係なく、1回の臨床に如何に本気で取り組めるか。熱意でようか。これは、ベテランで落ち着いている人がいれば勝てるチャンスはでかいですね。

今回は理学療法において、上記に記載した、戦略的アプローチ、戦術的アプローチについて更に深ぼっていき、ベテランに勝つための方法を考えています。

ちなみに戦略的アプローチ、戦術的アプローチはこの記事でわかりやすいように表現していますので、一般的な理学療法の会話の中では伝わらない可能性がありますのでご注意ください。

戦略的アプローチとは?

「戦略とは、一般的に特定の目的を達成するために長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術、科学である」(引用:Wikipedia)

理学療法においての戦略的アプローチとは、どういった計画で理学療法を進めていくかという計画的な部分に当たると思います。最短で退院させるためにはどうするか、今後の改善の予後予測を考えると短期ゴールはいつまでに何を達成するかなど、集めた情報から考察し、どういったリハビリを提供するかなどがここに当たると思います。

戦術的アプローチとは?

「戦術とは、作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して戦闘力を運用する術である」(引用:Wikipedia)

具体的なところが戦術に当たります。理学療法では、大まかにアプローチを選択するのは戦略(たとえば、筋力トレーニングを行う)で、戦術ではクアドセッティングを、本人に収縮を意識してもらいながら実施する。といったところになります。様々なアプローチに関する勉強会や技術的なところは戦術を学ぶことが多いと思います。

戦術的アプローチを積極的に進めてきた理学療法業界の現実

勉強会に行ってみると、戦術的な要素を学ぶことが多かったです。画像の診方、データの診方、実際の評価方法、治療方法、ボバースなどのコンセプトなども何かの問題に対する具体的なアプローチが多いです。

それは、結果に直結するし、セラピストの技術によって改善は変わります。確実に重要です。しかし、モビライゼーションがうまい人とでも改善しきれない点もあります。戦術のうまい人と下手な人では、セラピストから見れば明らかに違いますが、他のよく知らない人から見ると、わからないこともあります。

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いわゆるテクニック系、スキル系については、ある意味その場しのぎになってしまいがち。しかし、圧倒的に結果を出す人ほど、それを武器として、思考を巡らせているので、そういう方に勝つのは至難の技か・・・

戦略的アプローチの重要性

あまり戦略的なアプローチについて触れている勉強会はすくないかもしれません。しかし、おそらく今後増加していくと考えています。

理学療法を実施するにあたり、患者様の全体像を把握することから、ゴール立案やリスク管理、プラン立案を行い、意思決定をする必要があり、それをチーム医療の中で他職種へ発信していくことが求められます。そのためには、多くの情報の中から、必要の名情報を選択し、自ら行う検査から評価し、情報を集めることが必要です。

そういった集めた情報をもとに、計画し、どう介入していくかについて考えていくことが戦略的アプローチになります。ここで、不明点について把握することで必要な情報を外部から調達する(ガイドライン、エビデンス)作業がEBPTそのものです。

どういった計画で理学療法を行うかを決める戦略がずれてしまうと、当然結果に大きな影響が生じると考えられます。筋力向上が必要なのに歩行練習ばかりやっていると、立ち上がり動作で手支持が最後まで必要になったりします。こういう点については、もっともよい戦略を立てることが非常に重要であり、戦略なしに実績指数の向上として在院日数の短縮も難しいと考えられます。

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この戦略的アプローチに関して、ベテランの理学療法士でもそこまで考えられていない場合は存在していると感じます。適切な戦略を立て、的確なアプローチを選択できれば、最も効果の出るアプローチを選択できていることになり、効果が出ます。ここが最もお伝えしたい点です。

まとめ

理学療法の標準化について、戦術的な点についてはさまざまなアプローチがあり、複雑化しています。そのために、的確な評価を行い、適切な治療を選択することが大切です。最適な答えは、評価と治療のレベルを高めることが必須です。

それは前提にありますが、評価と技術を患者さんを診ないで当てはめることにならないように注意が必要です。

そして、戦略的アプローチを忘れないことです。いつまでに何を達成するか?最終的にどこまで改善するか?考えていアプローチをしていかないと、遅れが生じ、改善は結果的に遅くなります。機能面→活動面への以降を常に念頭に置くことが必要です。

適切な戦略的アプローチを展開できることで、先輩の技術に劣っていたとしても、効果的な介入は可能であり、負けないで介入できると思います。後は毎回全力で臨床に向かうことが大切ですね。

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