理学療法におけるグループ担当性とは-特徴・メリット-

グループ担当性についてご存知でしょうか。当院では当たり前に実施されていたので気づきませんでしたが、文献などを検索してみると意外と全然出てこないので、一旦グループ担当性について整理してみようと思います。

今回の記事は以下の方に向けて書いています。

  • 理学療法の担当は、1患者につき1理学療法士が当たり前だと思っている方
  • グループ担当性について興味がある
  • グループ担当制のメリットを知りたい
目次

グループ担当制とはなにか

グループ担当制とは、正式な名称かはさておき、1人の理学療法士が1人の患者さんを担当するのではなく、複数の理学療法士が1人の患者さんを担当する仕組みです。

完全にグループ担当制で行っているところもあると思いますが、私の病院では、主担当を設けています。主担当がいる場合は、基本的に主担当が1人の患者さんを担当しているのですが、休みの日は基本的にグループ員が担当するようになります。また、書類関係も主担当の立場によっては、同じグループ内で確認を行ってから提出になります。

グループ担当制の特徴

病院や組織として理学療法を行う上では、結構メリットが多いので、その点を知っていただけると良いかと思います。

経験年数やスキルの未熟なスタッフをサポートしやすい

1~3年目の新人スタッフがいきなり一人で担当をもって何も問題なく、全てを行うことは実質的には難しいと思います。特に昨今の学校教育では実習でも、指導の元できるというレベルが目標になっているくらいなので、入職してからもしばらくは指導が必要といえます。その点、グループ担当制では、一緒に担当しているという立場を取れるので、フォローしやすいです。

当院では、新人スタッフは主担当になれないので、最初はグループの患者さんをグループ員と一緒に見ていきます。

責任が1人に集中しにくい

リハビリの拒否や失敗などに対して、患者さんから1人の理学療法士に対して拒否があったり、書類の遅れなどが生じた場合、他部署から1人の理学療法士が攻撃されないようにするためにも、グループ担当制は有効です。責任はグループでとることで、主担当が忘れていたとしても、グループ員もそれを確認できていなかった(グループ員にも責任がある)となるため、1人のせいではなくなります。

グループにはグループリーダー、サブリーダーなど役割があり、私の病院では1グループ3人~4人で編成されています。部下の仕事の失敗は基本的にグループリーダーの責任であるため、部下を守る仕組みでもあります。

部下の指導を行いやすい

グループ担当制では、部下を指導することを前提としています。誰が誰を指導するのかが明確になっています。そして、部下の指導を行う上で、同じグループであれば、同じ患者さんに入る機会が多くなるため、その患者さんの計画、問題点、治療プラン、ゴール設定などが適切に行えているか確認しやすいというメリットがあります。

具体的に、患者さんの治療でここをこうした方がいいと指導できるので、指導効果も期待しやすいです。

まとめ

今回は、グループ担当性について紹介されていただきました。組織においては結構メリットの大きい仕組みだと思いますので、導入を検討していただいても良いのではないでしょうか。

導入する上での障壁もあるかもしれませんが、気になる方はツイッターというでご質問いただければと思います。可能な範囲で答えていければと思います。

グループ担当制のデメリットも存在します。この点についてはまた次回紹介していきたいと思います。

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