上腕骨近位端骨折の自主トレ法!家族が支える自宅リハビリ術

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上腕骨近位端骨折の自主トレ法!家族が支える自宅リハビリ術
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ご家族が上腕骨近位端骨折の手術・入院を経て退院された後、「自主トレをどこまで手伝ってあげればいいんだろう」「うっかり無理させて悪化させたらどうしよう」と、不安な気持ちで過ごされているご家族も多いのではないでしょうか。

この記事を読んでいただくと、時期ごとに進めていく自主トレの段階と、家族としてどこまで付き添い・声かけをすればよいかが分かり、不安なく在宅でのリハビリを支えてあげられるようになりますよ。

振り子運動から始まる時期別のメニューに加えて、肘や鎖骨など似ているようで違う部位の注意点、そして痛みが強くなったときにどう対応すればよいかという手順まで、理学療法士としての専門知識と公的な資料の両方をもとに、家族目線で分かりやすくお伝えしていきますね。

目次

肩・腕・肘の骨折は自宅リハビリが回復の鍵になる

肩・腕・肘の骨折は自宅リハビリが回復の鍵になる

肩や腕、肘の骨折は、手術や入院での治療が終わったら「もう安心」というわけではないんですね。

実は、そこからの自宅での積み重ねこそが、腕の動きや生活のしやすさを大きく左右していきます。

病院でのリハビリの時間はどうしても限られていますし、退院後は自宅で過ごす時間の方が圧倒的に長くなりますよね。

  • 関節が硬くなるのを防ぐ
  • 筋力の低下を最小限にとどめる
  • 日常生活の動作をスムーズに取り戻す

こうした目的のためには、家族による日々の見守りとサポートがとても大切な役割を果たしてくれます。

(とはいえ、「頑張らせなきゃ」と気負いすぎる必要は全くありません。あくまで無理のないペースで、というのが大前提ですね)

ここからは、家族としてどのように寄り添っていけば良いか、具体的な視点を一緒に見ていきましょう。

なお、ご紹介する自主トレメニューはすべて、医師や理学療法士の許可があることが前提です。

痛みや腫れが強くなった場合は無理をせず中止し、必ず医師に相談していただけると安心です。

上腕骨近位端骨折の自主トレは振り子運動から始める

肩関節は動く範囲が広い分、固定期間が長引くと拘縮を起こしやすい関節です。

(肩の拘縮は一度がっちり固まると戻すのに苦労するので、早めのケアが大切です…)

三角巾固定中でも安全にできる自主トレ

初期に取り入れやすいのが「振り子運動(コッドマン体操)」です。体を前に倒し、腕の重みと揺れの反動だけで動かすので筋肉に力を入れずに済み、骨折部に負担をかけにくい運動として医師の許可が出た段階から始められることが多いです。

(自己判断で始めてしまうのは避けてくださいね。かえって治りを妨げることもあります)

可動域訓練で肩の拘縮を防ぐ自主トレ

振り子運動に慣れてきたら、自動介助運動へと段階的に進めます。焦って動かす範囲を広げたくなる気持ちも分かりますが、ここは無理せずが一番です(笑)。焦ると逆効果になることもあるので気をつけたいところです。

筋力強化期の自主トレで日常動作を取り戻す

骨の癒合が進んだ段階で、少しずつ積極的な挙上運動へ移っていきます。いずれの段階も、痛みや腫れが強くなったら無理をせず中止し、必ず医師に相談してくださいね。

肘骨折の自宅リハビリは可動域訓練が回復の要

肘骨折の自宅リハビリは可動域訓練が回復の要

肩の拘縮予防についてお伝えしてきましたが、肘の骨折でも「自宅でのケアの積み重ねが回復を左右する」という点は同じです。肘の関節は構造上とても狭く、骨折後に組織の癒着が起こりやすい部位なんですね。

だからこそ、医師の許可が出たら早めに可動域訓練を始めることが、その後の生活のしやすさを大きく左右してきます。

肘の伸展・屈曲を維持する自主トレの方法

食事や洗顔など、日常のあらゆる動作に肘の曲げ伸ばしが関わってきますよね。

痛みが出ない範囲で、ゆっくり曲げ伸ばしを繰り返すことが基本です。

(無理に伸ばそうと頑張りすぎると、かえって回復が遠のいてしまうので要注意です…)

ご家族としては「もっと動かしたほうが早く治るのでは」と思ってしまいがちですが、そこは焦らず見守ってあげてくださいね。

前腕の回旋運動で手首の動きも守る

肘だけでなく、前腕を捻る動き(回内・回外)も忘れずケアしたいポイントです。

これができないと、鍵を回す、ドアノブを回すといった動作にも支障が出てしまいます。

痛みを我慢して力任せに動かすのは禁物で、炎症悪化などのリスクにつながる可能性があります。

「少し痛いけど頑張れそう」という日でも、そこは無理せず一度中止して、医師に相談する姿勢を大切にしていただけると嬉しいです。

鎖骨骨折の自主トレは無理な負荷をかけないことが重要

肘骨折と同じく、鎖骨骨折でも自宅でのケアの仕方が回復のスピードに大きく影響してきます。鎖骨は腕と体幹をつなぐ大切な支柱で、腕を動かすたびに回旋や挙上といった複雑な力がかかる骨なんですね。

骨がまだしっかりくっついていない時期に、重い荷物を持たせたり、肩を高く(目安として90度以上)挙げさせたりしてしまうと、骨がずれてしまったり、くっつきが悪くなったり、手術をされた方であれば固定した金属のゆるみにつながる可能性もあります。

大切なのは、主治医の診断によるレントゲンでの骨のくっつき具合の確認結果に沿って、範囲や負荷を守ることです。

「早く治ってほしい」という気持ちから、ご家族としてもつい頑張らせたくなってしまう気持ち、よく分かります(私自身も、患者さんのご家族からそうした相談を受けることがあります)。

ですが、ここで焦って無理をさせてしまうと、かえって回復が遠回りになってしまうこともあるんですよね。

自主トレの範囲や強度は、必ず医師・理学療法士の指示の範囲内にとどめていただけると安心です。

骨折部位で自主トレ開始のタイミングが異なる理由

骨折部位で自主トレ開始のタイミングが異なる理由

「肘の骨折は動かせるのに、肩の骨折はまだダメと言われた…」というように、部位によって自主トレ開始のタイミングが違うのには、ちゃんと理由があるんですね。

主に関係しているのは、次の3つのポイントです。

  • 血流と骨の性質の違い:血流が豊富な部位は骨がつきやすく、血流に乏しい部位は骨癒合に時間がかかりやすいとされています
  • 体重を支えるかどうか:足は自重という大きな負荷がかかるため段階的に、腕は体重を支えないため比較的早めに動かし始めやすい傾向があります
  • 手術か、ギプス等の保存療法か:しっかり固定されている場合は早期から、外力でズレる心配がある場合は仮骨ができるまで様子を見る、という違いがあります

ご家族としては「なぜうちは進みが遅いんだろう」と心配になることもあるかもしれませんが、これは主治医が骨折の場所や程度をきちんと見極めて判断していることの表れなんですね。

焦らず、医師や理学療法士の指示のタイミングを信頼して見守っていただけると嬉しいです。

自主トレで痛みが悪化したら中止し医師に相談する

自主トレは「頑張れば頑張るほど良い」わけではありません。痛みが強くなってきたら、それは体からの大切なサインです。無理に続けず、まずは中止していただければと思います。

我慢して続けてはいけない痛みの目安

以下のサインが出たら、すぐに自主トレを止めて医師に相談していただきたいところです。

  • 動かした後も痛みが数時間以上続く
  • 患部の腫れや熱感が増している
  • ズキズキとした強い痛みやしびれが出てきた
  • 前日より動きが硬くなっている感じがする

(昔、患者さんが「痛いのを我慢して頑張った」と嬉しそうに報告してくれたことがありましたが、実は逆効果になっているケースも多いんです…笑)

「多少の張り」と「悪化のサイン」の見分けは難しいものです。少しでも心配なときは、遠慮せず専門家に聞いてみてくださいね。

自主トレ再開のタイミングは医師の診察で判断する

痛みが落ち着いても、自己判断での再開はおすすめできません。再開のタイミングや強度の調整は、必ず医師や理学療法士の指示を仰いでください。焦らず、体の回復ペースに合わせて進めていく視点を持ってみてくださいね。

まとめ:上腕骨近位端骨折のリハビリ自主トレ

まとめ:上腕骨近位端骨折のリハビリ自主トレ

ここまで、上腕骨近位端骨折の自主トレについてお伝えしてきましたが、大切なポイントをもう一度整理しておきますね。

  • 自主トレは必ず医師・理学療法士の許可・指示のもとで行うこと
  • 自己判断でメニューを増やしたり、強度を上げたりしないこと
  • 痛みが強くなった・腫れが増えたなどの変化があれば、無理せず中止して医師に相談すること

(正直なところ、ご家族としては「少しでも早く動かしてあげたい」というお気持ちになるのは、とても自然なことだと思います)

ただ、焦りは禁物ですね。

回復には個人差があり、無理を重ねるとかえって治りが遅くなってしまうケースもあります。

ご家族の役割は、隣で見守りながら「今日は痛くない?」と声をかけたり、決められたメニューを一緒に確認したりすることではないかと感じています。

ご本人だけでなく、支えるご家族も無理をしすぎず、60%くらいの力で、長い目で回復を見守っていただけると嬉しいです。

引用文献

(この記事では、特定の文献を直接引用してはいません)

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