睡眠時無呼吸症候群が、将来脳卒中や死亡リスクが高まる可能性がある
仕事に恋に、毎日頑張るあなたへ。
「睡眠時無呼吸症候群って、自分には関係ない」 そう思っていませんか?
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気です。
いびきや朝の頭痛、日中の眠気などの症状が現れます。
「おじさんの病気でしょ…?」なんて思っていませんか?
実は、睡眠時無呼吸症候群は、年齢や性別に関わらず起こりうる病気なんです。
しかも、放置すると将来、脳卒中や死亡のリスクが高まるという恐ろしい研究結果もあるんですよ…!
ちなみに私は30歳代でこの病気があることがわかりました。将来のリスクが高いことを踏まえて、今後は脳卒中等の発生を予防することを強く意識して生活していきたいと思っています。
睡眠時無呼吸症候群と脳卒中の恐ろしい関係
アメリカのイェール大学が行った研究によると、睡眠時無呼吸症候群の人はそうでない人に比べて、脳卒中のリスクが約2倍も高くなることが明らかになりました。
(参考:Yaggi HK, Concato J, Kernan WN, Lichtman JH, Brass LM, Mohsenin V. Obstructive sleep apnea as a risk factor for stroke and death. N Engl J Med. 2005 Nov 10;353(19):2034-41. doi: 10.1056/NEJMoa043104.)
この研究は50歳以上の患者さんを対象に行われたものですが、若い時から睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める生活習慣を続けていると、将来、脳卒中になる危険性が高まる可能性があります。
脳卒中になると、後遺症が残って日常生活に支障をきたすことも…。仕事や家事、趣味など、好きなことができなくなってしまうかもしれません。
将来の脳卒中を防ぐために、今できること
「まだ若いから大丈夫」と油断していませんか?
将来の健康のために、今から睡眠時無呼吸症候群予防を意識することが大切です。
具体的には、次のようなことに気をつけましょう。
- ストレスをため込まない:ストレスは睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めます。趣味やリフレッシュの時間で、ストレスを上手に発散しましょう。
- 質の高い睡眠を心がける:睡眠不足や不規則な睡眠は睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めます。毎日同じ時間に寝起きし、快適な睡眠環境を整えましょう。
- 健康的な食生活と適度な運動:肥満は睡眠時無呼吸症候群の大きなリスク要因の一つです。バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。
- 禁煙:喫煙は睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めるだけでなく、様々な病気の原因となります。禁煙に挑戦してみましょう。
あなたは大丈夫? 睡眠時無呼吸症候群チェックリスト
- いびきをよくかく
- 朝起きた時に頭痛がする
- 日中、眠くて集中できない
- 夜中に何度も目が覚める
- 寝汗をよくかく
- 口呼吸をしていることが多い
- 起床時の喉の渇き
- 肥満気味である
これらの項目に複数当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。 早めに医療機関を受診しましょう。
私は、スマートウォッチ(Galaxy watch4Classic)を愛用しており、睡眠時の呼吸状態や酸素濃度(SpO2値)を確認できるようにしていました。これにより、睡眠時無呼吸かもと思い、医療機関で検査をして、軽度の睡眠時無呼吸症候群と診断されました。
最後に
睡眠時無呼吸症候群は、将来の脳卒中や死亡リスクを高めるだけでなく、生活の質を低下させる病気です。
若いからと安易に考えず、日頃から睡眠時無呼吸症候群予防を心がけ、健康的な毎日を送りましょう。
「もしかして…」と思ったら、一人で悩まずに、医療機関に相談してくださいね。
※補足
睡眠時無呼吸症候群は、様々な要因が複雑に絡み合って発症する病気です。
今回の記事でご紹介した研究は、あくまで参考として捉えていただき、ご自身の健康状態について気になることがあれば、医療専門家にご相談ください。