毎日仕事に追われて、疲弊していませんか?「仕事ってつまらない…」と感じていませんか?
もしそうなら、ワーク・エンゲイジメントを高めることで、仕事に対する意識を大きく変え、より充実した毎日を送れるかもしれません。
目次
ワーク・エンゲイジメントって一体なに?
ワーク・エンゲイジメントとは、簡単に言うと「仕事に熱中し、活力を得て、やりがいを感じている状態」のこと。
仕事に熱中している人
東京大学大学院の島津明人先生によると、ワーク・エンゲイジメントには、
- 熱意: 仕事に誇りややりがいを感じている
- 没頭: 仕事に熱心に取り組んでいる
- 活力: 仕事から活力を得ていきいきとしている
という3つの要素があるそうです。(島津, 2017)

図1(島津, 2017)で表すと、上記のように活動水準が高く、仕事への態度・認知が良い状態(右上)に該当します。
ワーク・エンゲイジメントが高いとどんないいことがあるの?
ワーク・エンゲイジメントが高いと、
- 心身の健康: ストレスが減り、健康状態が改善する
- 仕事への意欲向上: 仕事へのモチベーションが上がり、パフォーマンスが向上する
- 組織への愛着: 会社や組織への愛着が強くなり、離職率が低下する
など、様々なメリットがあります。
どうすればワーク・エンゲイジメントを高められるの?
ワーク・エンゲイジメントを高めるには、「仕事の資源」と「個人の資源」の両方を充実させることが重要です。
「仕事の資源」とは、
- 仕事のコントロール:自分の裁量で仕事を進められる
- 上司や同僚からの支援:困った時に相談できる環境がある
- 職場の良好な人間関係:周りの人と協力し合える
など、職場環境に関わるものです。
一方、「個人の資源」とは、
- 自己効力感:自分はできる!という自信
- 自尊心:自分を大切に思える気持ち
- 楽観性:前向きな考え方
- レジリエンス:困難な状況にも負けない力
など、個人の内面的な力のことです。
会社と個人の両面からアプローチしよう!
会社ができることとしては、
- 従業員が仕事のコントロールを感じられるように、裁量を与える
- 上司や同僚が互いにサポートし合えるような、良好な人間関係を築く
- ストレスを軽減するための研修や、仕事のやりがいを高めるための研修を行う
などが挙げられます。
個人でできることとしては、
- ストレス対処法を学ぶ:ヨガや瞑想など、自分に合った方法を見つける
- 仕事の意義を見出す:自分の仕事がどのように社会に貢献しているのかを考える
- 自分自身の強みを活かす:得意なことを活かせるように、仕事内容を工夫する
- ポジティブ思考を心がける:物事を前向きに捉えるように意識する
などがあります。
まとめ
ワーク・エンゲイジメントを高めることで、仕事もプライベートも充実させ、よりイキイキと過ごすことができます。
ぜひ、今日からできることから始めてみませんか?
参考文献
- 島津明人 (2017). 健康でいきいきと働くために: ワーク・エンゲイジメントに注目した組織と個人の活性化. 心身健康科学, 13(1), 19-22.