「将来が不安…」「このままで大丈夫かな…」
変化の激しい現代社会では、誰もが漠然とした不安を抱えていますよね。
今回は、そんな不安を吹き飛ばし、 自分らしく未来を創造していくための 「積極的対処」 についてご紹介します。
従来の対処法との違い
従来の対処法は、 ストレスの原因に対処する「問題焦点型」 と ストレスによる感情を調節する「情動焦点型」 の2つに分けられてきました。
例えば、仕事で大きなミスをしてしまった時、
- 問題焦点型: ミスの原因を分析し、再発防止策を考える
- 情動焦点型: 落ち込んだ気持ちを切り替え、前向きになろうとする
しかし、近年注目されている 「積極的対処」 は、従来の対処法とは少し違います。
積極的対処とは、 「問題が起こってから対処する」のではなく、 「問題が起こる前から、 積極的に未来を創造していく」 ための行動をとることです。
積極的対処の3つの特徴
- 目標達成: 困難を乗り越え、目標を達成するための行動をとる
- 例:将来、独立したい!→ 必要な知識やスキルを身につける
- 資源活用: 周囲の人や情報など、様々な資源を活用する
- 例:人脈を広げ、情報交換や協力体制を築く
- 感情コントロール: ポジティブな感情を維持し、ネガティブな感情に振り回されない
- 例:不安や悩みに押しつぶされそうになったら、気分転換をしてリフレッシュする
積極的対処のためのツール
積極的対処を測定するためのツールとして、 「積極的対処目録」 というものがあります。
これは、心理学の研究で用いられる質問票のようなもので、
- 目標を達成しようとする力
- 将来への備え
- 周囲のサポートを活用する力
- 感情をコントロールする力
- 問題を解決しようとする力
など、様々な側面から 「積極性」 を測定することができます。
積極的対処がもたらす効果
- 不安軽減: 将来に対する漠然とした不安を減らす
- 自己肯定感向上: 自分の力で未来を切り開いていくという自信を持つ
- レジリエンス向上: 困難な状況にも負けない、精神的な回復力を高める
- 成長促進: 変化を成長の機会と捉え、積極的に行動することで、自己成長を促進する
積極的対処で未来を創造しよう!
変化の激しい時代だからこそ、 「受け身」 ではなく 「能動的」 に、 自分自身の未来を創造していく ことが大切です。
積極的対処 を実践することで、 不安を乗り越え、 より良い未来を創造していく ことができるでしょう。
参考資料
- Greenglass, E. R. (2002). Proactive coping inventory (PCI): A multidimensional research tool. In E. Frydenberg (Ed.), Beyond coping: Meeting goals, visions, and challenges (pp. 37-62). Oxford University Press.