はじめに:なぜ今、情報収集能力が重要なのか?
カフェで集中して勉強や作業に取り組む傍ら、ふと世の中の動きが気になることはありませんか?現代社会において、質の高い情報を効率的に収集し、それを自身の知識や行動に繋げる能力は、ますます重要になっています。
2018年当時、私は自身の情報収集方法を振り返り、その改善策を模索していました。あれから数年が経過し、情報を取り巻く環境も大きく変化しました。この記事では、当時の私の情報収集スタイルを振り返りつつ、現在の視点から「情報収集の質を高めるためのヒント」や「情報過多時代を賢く生き抜くための考え方」について掘り下げてみたいと思います。
私の情報収集源:2018年当時と現在の比較
まずは、2018年当時の私がどのような情報源を利用していたか、そしてそれが現在どのように変化したか(あるいは変わらないか)を見ていきましょう。
1. テレビ:
- 2018年当時: 動画で分かりやすく記憶に残りやすいが、受動的で時間がかかる。重要な情報を効率的に得られる反面、不要な情報も多い。世間的な話題を把握するメリットは大きい。
- 現在の視点: 見逃し配信サービス(TVerなど)やニュース専門チャンネルのネット同時配信が充実し、好きな時間に好きなニュースを選んで見られるようになりました。これにより、テレビの「網羅性」とネットの「選択性」を両立しやすくなっています。
2. 新聞:
- 2018年当時: 有料で場所を取り、読む時間を確保する必要があるため敷居が高い。
- 現在の視点: 電子版の普及により、物理的な制約は減りました。信頼性の高い情報を体系的に得る手段として依然として価値がありますが、購読料と情報量、個人のニーズとのバランスが選択のポイントになります。
3. インターネット(ニュースアプリ・SNS・専門サイト):
- 2018年当時:
- ニュースアプリ: LINEニュース、SmartNewsが中心。手軽さが魅力。
- SNS: Facebook、Twitterで時折記事をチェック。受動的に情報が入ってくる。
- 動画ニュース: PCで日テレNEWS24(ニュース記事を動画で部分視聴)を効率的と評価。
- 専門・有料サイト: ウォールストリートジャーナルや日経ビジネスは敷居が高いと感じつつ、プレジデントオンライン(無料版)に自己啓発や仕事術の記事を求めて登録。
- 現在の視点:
- ニュースアプリの進化: AIによるパーソナライズが進み、興味のある情報が集まりやすくなった反面、フィルターバブル(自分の見たい情報しか見えなくなる現象)への注意が必要です。
- SNSの役割変化: 速報性や多様な意見に触れられるメリットは健在ですが、フェイクニュースや誤情報の拡散も深刻な問題となっており、情報源の信頼性を見極めるリテラシーがより一層求められます。
- 動画コンテンツの隆盛: YouTubeなどの動画プラットフォームでも質の高い解説系チャンネルが増え、学習手段としての価値も高まっています。
- 専門サイト・サブスクリプション: 特定分野の深い情報を得るためには、依然として有料の専門サイトやニュースレターの価値は高いです。無料トライアルなどを活用し、自分に必要な情報源かを見極めることが大切です。
情報収集の質を高めるために:2018年の取り組みと現代の課題
2018年当時、私は情報収集の質を高めるために「プレジデントオンラインの導入」と「PCでの日テレNEWS24視聴の習慣化」を目標に掲げていました。これは、より質の高い情報や、テレビニュースの要点を効率的に得るという目的があったからです。
あれから数年経ち、情報収集における課題はさらに複雑化しています。
- 情報過多への対応: 溢れる情報の中から、本当に価値のある情報を見つけ出す「取捨選択能力」が不可欠です。
- 情報リテラシーの向上:
- 発信源の確認: その情報は誰が、どんな目的で発信しているのか?
- 一次情報へのアクセス: 可能であれば、元のデータや論文などを確認する。
- 複数ソースの比較: 一つの情報だけを鵜呑みにせず、複数の異なる視点からの情報を比較検討する。
- 批判的思考(クリティカルシンキング): 情報を無批判に受け入れるのではなく、「本当にそうか?」「他の可能性はないか?」と自問する。
- フィルターバブルからの脱却: 自分の興味関心とは異なる分野の情報や、多様な意見にも意識的に触れる努力が必要です。
【2025年版】情報収集能力をアップデートするための具体的なアクション
2018年当時の私の目標も踏まえつつ、現在の情報環境に適応するためのアクションプランを考えてみました。
- 信頼できる情報源のポートフォリオを構築する:
- 特定のアプリやサイトに偏らず、国内外の主要メディア、専門機関の公式サイト、信頼できる専門家のブログやSNSなど、複数の情報源をバランス良く組み合わせる。
- 目的意識を持った情報収集:
- 「なんとなく」情報に触れるのではなく、「何を知りたいのか」「その情報は自分の仕事や学びにどう活かせるのか」を意識する。
- インプットとアウトプットのサイクルを意識する:
- 情報を収集するだけでなく、それを自分なりに要約したり、誰かに説明したり、ブログに書いたりすることで、理解が深まり記憶にも定着しやすくなります。
- 情報整理ツールの活用:
- 気になった記事や情報は、Pocket、Evernote、Notionなどのツールを使って保存・整理し、後から見返せるようにする。
- 定期的な情報源の見直し:
- 自分の興味関心や必要な情報が変化するのに合わせて、フォローする情報源も定期的に見直す。
- 「スマホ断ち」「デジタルデトックス」の時間を作る:
- 常に情報に接続している状態から意識的に離れ、思考を整理したり、深く物事を考えたりする時間を持つことも、質の高い情報活用には重要です。家ではPC中心という当時の考えは、この点でも有効かもしれません。
医療系情報の収集について
最後に、2018年の記事でも触れていた「医療系の情報収集」についてです。これは専門性が高く、情報の正確性が特に求められる分野です。
- 信頼できる情報源: 学会発表、査読付き医学論文データベース(PubMedなど)、信頼できる医療機関や公的機関(厚生労働省、国立感染症研究所など)の公式サイト、専門医が監修する医療情報サイトなどを優先的に利用しましょう。
- 情報のアップデート: 医療情報は日々進歩しています。常に最新の情報を得る努力が必要です。
- 患者さんへの情報提供の注意点: インターネットで得た情報を鵜呑みにせず、必ず主治医や専門家にご相談いただくよう、患者さんへ伝えることも重要です。
まとめ:情報収集は終わりのない旅
情報収集能力は、一度身につければ終わりというものではありません。情報環境の変化に合わせて、私たち自身も常に学び、アップデートしていく必要があります。
今回、私自身の過去の情報収集スタイルを振り返り、現在の視点から見直すことで、改めてその重要性と奥深さを感じました。この記事が、皆さんの情報収集戦略の一助となれば幸いです。