冬本番、外は寒くてなかなか運動する気になれない…そんな方も多いのではないでしょうか?特にロードバイクのような屋外スポーツは、天候や気温に左右されがちです。しかし、そんな冬の運動不足を解消し、楽しみながらトレーニングできる方法があります。それが「インドアサイクリング」です。
今回は、私が実際に導入しているインドアサイクリング環境をご紹介しながら、その魅力と始め方、そして続けるコツについて解説します。
なぜインドアサイクリング? 冬の運動不足という課題
寒さが厳しくなると、どうしても外での活動量が減ってしまいます。私自身、最近運動不足を感じており、特にロードバイクに乗る機会がめっきり減っていました。運動不足は体力やパフォーマンスの低下に直結します。特に、体の専門家である理学療法士としては、自身のコンディション維持は患者さんへの指導の質にも関わると考えており、切実な問題でした。
そこで解決策として選んだのが、自宅でロードバイクに乗れる「ローラー台」の活用です。
私のインドアサイクリング環境:静音性と没入感を重視

(こちらが現在の私のインドアサイクリング環境です)
快適なインドアサイクリングを実現するために、私が選んだ機材とその理由をご紹介します。
1. ローラー台:ダイレクトドライブ式「Elite Volano」
ローラー台にはいくつか種類がありますが、私が選んだのは「ダイレクトドライブ式」のものです。これは、自転車の後輪を外し、フレームを直接ローラー台に取り付けるタイプです。
- 最大のメリット:静音性 タイヤをローラーに押し付けるタイプ(タイヤドライブ式)に比べて、圧倒的に静かです。振動も少ないため、集合住宅(アパートやマンション)でも、周囲への騒音を気にせずトレーニングに集中できます。私もアパート住まいですが、これまでクレーム等なく快適に使用できています。
- その他のメリット: タイヤの摩耗がない、実走感に近い負荷が得られやすい、といった点も挙げられます。
2. バイク:愛車「Ridley Fenix AL」
普段屋外で使用しているアルミ製のロードバイクをそのまま使用しています。インドアトレーニングのために特別なバイクを用意する必要はありません。

(ロゴがかっこよくて気に入っています!)
3. バーチャルサイクリングアプリ:「Zwift(ズイフト)」
パソコンやタブレットに表示されているのは、「Zwift」というアプリです。これは、仮想空間内で世界中のサイクリストと一緒に走ることができるオンラインプラットフォームです。

- 魅力:
- 美しい仮想空間のコースをアバターで走行できる。
- ローラー台でのペダリング(回転数やパワー)がリアルタイムにアプリに反映される。
- 単独走だけでなく、グループライドやレースに参加できる。
- パワーに基づいた本格的なトレーニングメニュー(パワートレーニング)も実施可能。
- ゲーム感覚で楽しく、モチベーションを維持しやすい。
Zwiftのようなアプリを使うことで、単調になりがちなインドアトレーニングが、一気にエンターテイメント性の高いものに変わります。 (※詳細や対応機器はZwift公式サイトをご確認ください)
4. あると便利:専用デスク
写真でバイクの前に置かれているのは、ローラー台専用のデスクです。PCやタブレット、スマートフォン、ドリンクなどを置くのに非常に便利です。これがあると、Zwift画面を見たり、動画(私はAmazonプライムビデオなど)を観ながら快適にトレーニングできます。
(Amazonなどでセール時に購入するのがおすすめです)
実際にやってみた感想と続けるコツ
この環境でZwiftを使い、仮想空間内ですが30kmほど走ってみました。正直なところ、久々の運動で体の衰えは感じましたが、それ以上に楽しさが勝りました。
- 楽しさの要因:
- Zwiftの仮想空間や他のライダーとの交流が刺激になる。
- 動画視聴など「ながら」トレーニングができるので、時間が経つのが早い。気づけば目標距離を達成していました。
続けるコツ:
- 楽しむ工夫: Zwiftのようなアプリや、好きな音楽・動画などを活用する。
- 環境を整える: すぐに始められるように、機材をセットしておく。専用デスクなども快適性を高める。
- 目標設定と記録: 「週に〇回乗る」「〇km走る」など簡単な目標を立て、手帳などに記録する。達成感がモチベーションになります。私も手帳にZwiftの予定を書き込むことにしました。
まとめ:インドアサイクリングで冬を乗り切ろう!
インドアサイクリングは、
- 天候や時間に左右されずに運動できる。
- ダイレクトドライブ式ローラー台なら、集合住宅でも騒音を気にせず楽しめる。
- Zwiftなどのアプリを使えば、ゲーム感覚で楽しく続けられる。
- 体力維持・向上、気分転換に効果的。
という、多くのメリットがあります。
冬の運動不足に悩んでいる方、ロードバイクのオフシーズントレーニングを探している方は、ぜひインドアサイクリングを検討してみてはいかがでしょうか。初期投資は必要ですが、健康維持やQOL向上への投資と考えれば、十分に価値があるはずです。寒い冬も、快適なインドアサイクリングでアクティブに乗り切りましょう!