うつ病による予想外のトラブル

こんにちは、PTケイです。
今回は、私自身がうつ病で休職していた時に直面した、「予想外の体のトラブル」についてお話ししようと思います。
メンタルの不調で休んでいる時って、ただでさえ気持ちが辛いのに、体にまでガタがくると本当に落ち込みますよね。
私の場合は、それが「歯」に現れました。
- 「最近、歯医者に行ってないな」という方
- 「ストレスで食いしばることが多い」という方
- 「うつ病の療養中」という方
には、ぜひ読んでいただきたい体験談です。
うつ病休職中の「まさか」の事態

うつ病になって仕事を休職し、自宅で療養していた頃の話です。
それまで私は、歯医者にお世話になることなんてほとんどありませんでした。
歯にはそれなりに自信があったんです。(忙しくていく暇もないのでそう言い聞かせていたのかもしれません)
しかし、休職期間に入ってから、なぜか歯医者に通う頻度がものすごく増えました。
「なんだか歯が痛いな」と思って行けば虫歯が見つかり、治療したかと思えば、今度は別の場所の詰め物がポロッと取れる…。
そんなトラブルが多発して、しょっちゅう歯医者の予約を入れる羽目になりました。
ただでさえ外に出るのが億劫な時期に、あの独特な機械音が響く歯医者に通うのは、精神的にも結構な負担でした。それに、混んでいたので余計に嫌でしたね。
虫歯だけじゃなかった「歯周病」の診断

さらにショックだったのは、虫歯だけでなく「歯周病」の診断も受けてしまったことです。
歯医者さんいわく、歯茎の腫れが全体的に見られるとのこと。
自分ではちゃんとケアしているつもりでも、心のストレスや生活リズムの乱れが、知らず知らずのうちに口の中の環境を悪化させていたのかもしれません。
「メンタルが弱っていると、体(歯茎)の抵抗力も落ちるのかな…」と、心と体のつながりを痛感させられました。
今日の歯医者で褒められたこと

そして今日、ちょうど定期検診のために歯医者に行ってきました。
結果としては、残念ながら歯茎の腫れはまだ全体的に残っていました。
やはり、体調やストレスの影響はすぐには消えないようです。でも、嬉しいこともありました。
歯科衛生士さんに「歯の磨き具合はとても綺麗ですよ!よく磨けています」と褒めてもらえたのです。
歯茎の状態はまだ万全ではありませんが、「磨く」という行動自体は間違っていなかった。
うつ病でしんどい中でも、歯磨きという「セルフケア」を続けられていた自分を、少しだけ認めてあげようと思いました。
【専門家の視点】理学療法士として考えると… (PT’s Perspective)

今回の私の体験、実は「自律神経」と「炎症」の観点から見ると、非常に理にかなった(起こるべくして起きた)現象だと言えます。
1. ストレスと唾液の関係

人間はストレスを感じて交感神経が優位になると、唾液の分泌量が減少します(緊張すると口が乾くのはこのためです)。
(実際、今より、休職中の時のほうが、口の中の乾燥に悩んでいました。)
唾液には「自浄作用」や「殺菌作用」があり、口の中を虫歯菌から守っています。
うつ病などで常にストレスがかかっている状態では、この防御壁が薄くなるため、普段よりも虫歯や歯周病になりやすくなるのです。
2. 食いしばりと詰め物

「詰め物がとれる」というトラブルも、ストレスによる無意識の「食いしばり(歯ぎしり)」が原因であるケースが多いです。
精神的な緊張は、顎の筋肉の過度な緊張を生み、歯に破壊的な力を加えてしまいます。
特に、私の場合、睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースを使用しているので余計に食いしばりにより、詰め物が取れやすかったことが考えられます。
3. 口腔ケアは全身ケア

「歯周病は全身に影響する」という話は医学的にも事実です。
歯周病菌が生み出す炎症物質は、血流に乗って全身を巡り、糖尿病や心疾患、そして脳の炎症(うつ症状の悪化)にも関与すると言われています。
つまり、口の中をきれいに保つことは、メンタルの回復を助けることにもつながるのです。
まとめ (Conclusion)

もし今、あなたが「最近歯医者に行ってないな」と感じているなら、ぜひ3ヶ月に1回程度のメンテナンスに行ってみてください。
もし虫歯が見つかっても、それはあなたが悪いのではなく、「体がSOSを出しているサイン」です。
お口の中がスッキリすると、気分も少しだけ軽くなりますよ。
まずは電話予約のハードルが高いかもしれませんが、えいやっと予約を入れて、自分をメンテナンスしてあげてくださいね。


