休職中のゲームはOK?おすすめのソフトと「逃避」にならない条件

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うつ病の人にゲームをしてもらうことは回復につながるのでしょうか?おすすめのゲームも紹介
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休んでいるのに楽しむことへの罪悪感

うつ病で休職に入って少し時間ができたので、学生時代に好きだったゲームを久しぶりにやりたい、と思う方もいるかもしれません。でも、「休んでいるのに遊んでいいのか」という罪悪感や、ゲームをすることで余計にメンタルが悪化しないか不安になることもあるでしょう。どんなゲームなら大丈夫なのでしょうか。

その気持ち、痛いほどよくわかります。
私も休職中は「何もしない恐怖」と「何かを楽しむ罪悪感」の板挟みでした。でも、安心してください。「楽しむこと」は回復への重要なステップです。

実は、最新の研究では「適切なゲームはうつ症状を軽減する」というデータも出ています。ただし、これには「条件」があります。

私の実体験と、それを裏付ける科学的根拠(論文)を知れば、「薬」になるゲームと、「毒」になりかねないゲームの違いが見えてきますよ。一緒に、心を軽くする一本を探しましょう。

※本記事は個人の体験と研究データに基づくものであり、医学的診断に代わるものではありません

目次

1分でわかる要約 (1-Minute Summary)

結論ゲームは心のサプリになりえる

🌱 この記事の結論:ゲームは「心のサプリ」になり得る

  • ✅ 【ポイント1】 「動機」が毒と薬を分ける

    「楽しみ」や「交流」のためにプレイすれば回復の助けになりますが、現実から目を背ける「逃避」を目的にすると、かえって症状を悪化させるリスクがあります。

  • ✅ 【ポイント2】 おすすめは「運動・パズル・外出」

    体を動かすゲーム(AVG)や外出を促す位置情報ゲームは抗うつ効果が高く、パズルゲームはネガティブな思考を断ち切るのに有効です。

  • ✅ 【ポイント3】 外部の力で「やりすぎ」を防ぐ

    うつ病の時はブレーキが効きにくいため、アラームを使ったり、1プレイの時間が決まっているゲームを選んだりして、生活リズムを守ることが最優先です。

  • 🕊 PTケイのひとこと:

    「罪悪感を持つ必要はありません。ゲームを通じて『楽しい』『できた』という感情を取り戻すことは、自信を取り戻す立派なリハビリテーションですよ。」

私の体験談と科学的根拠(Main Content)

ゲームの動機が薬と毒を分ける

うつ病にゲームは「良い」のか「悪い」のか?

結論から言うと、ゲームはうつ病に対して「条件付きで良い影響(治療的効果)」があります。
しかし、使い方を間違えると悪化させるリスクもある「諸刃の剣」です。

【体験談】ポケモンSVで感じた「光と影」

実体験:ポケモンSVで感じた光と影

私が休職中、学生時代にハマっていたポケモンの最新作『ポケモンSV』をプレイするために、Switchを購入しました。 最初は、ストーリーを少しずつ進め、懐かしいポケモンたちに出会うだけでとても楽しく、沈んでいた心が晴れるような感覚がありました。これは間違いなく「良い影響」でした。

しかし、クリア後に「対戦(ランクマッチ)」に本気で取り組み始めた時、状況が変わりました。 負けるとイライラして自己嫌悪に陥り、「もう一回!」と夜更かしをして生活リズムが崩れました。

勝敗にこだわるプレイや、終わりのないプレイは、当時の私のメンタルには「悪影響」だったのです。

この体験を裏付けるように、科学的なデータも「遊び方」の重要性を示しています。

【科学的根拠】ゲームをする「動機」とメンタルヘルス

2018年、オーストラリアのバーレイらの研究グループは、ビデオゲームの利用と心理的機能(うつ、不安、自尊心など)の関連についてのシステマティックレビューを行いました。

その結果、「現実逃避」を目的としたプレイはうつ症状や不安の悪化と強く関連している
一方で、「社会的交流」や「楽しみ」を目的としたプレイは、孤独感を軽減しポジティブな影響を与える可能性があることが示唆されています。

(出典: Burleigh TL, et al. Front Psychol. 2018)

この論文は、まさに私の体験を説明しています。
「楽しみ」のためにストーリーを追っていた時は回復に寄与しましたが、現実の辛さを忘れるために「没頭(逃避)」しすぎたり、競争にのめり込んだりした時は逆効果でした。

「なぜプレイするのか?」を自分に問いかけることが大切です。

ジャンル別:おすすめゲームと注意点

どのようなゲームを選ぶかで、メンタルへの影響は大きく変わります。
ここではジャンルごとの特徴を解説します。

アクティブビデオゲーム(身体を動かす系)

身体を動かすAVG

【おすすめ度:★★★★★】
私が妻と一緒に『Nintendo Switch Sports』を遊んだ時のことです。
休職中で体がなまりきっていましたが、ゲームなら自然と体が動きました。

「アイテムを集める」という目標のおかげで、楽しみながら運動ができたのです。
妻と笑い言いながらプレイすることで、孤独感も薄れました。

体を動かすゲームは、理学療法士として最もおすすめできるジャンルです。

アクティブビデオゲーム(AVG)の効果

2014年、シンガポールのリーらの研究グループは、大学生を対象としたアクティブビデオゲーム(AVG)の効果に関するシステマティックレビューを行いました。
その結果、WiiやKinectなどの体を動かすゲームは、ストレス、不安、うつ症状を軽減し、幸福感や心理的満足度を高める効果があることが多くの研究で確認されました。

(出典: Li J, et al. Comput Human Behav. 2014)

2021年、オーストラリアのマッコーリー大学等の研究チームは、アクティブビデオゲーム(AVG)のメンタルヘルスへの効果}についてのメタ分析を行いました。
その結果、AVGは軽度〜中等度のうつ病や不安の症状を改善し、身体活動の楽しさを通じて自己効力感を高めることが示唆されています。
(出典: Ellis LA, et al. JMIR Serious Games. 2021)

  • メリット: うつ病治療に必須の「運動」を楽しく継続できる。睡眠の質向上。
  • 注意点: 就寝直前の激しいプレイは覚醒してしまうので避けること。

パズル・カジュアルゲーム

パズル・没頭系

【おすすめ度:★★★★☆】
頭の中がモヤモヤする時、単純なパズルゲームは特効薬でした。私はよく、パズドラをプレイしていますね。

📝 科学の視点

2017年、イギリスのオックスフォード大学等の研究チームは、テトリスなどの視空間タスクとトラウマ記憶についての実験的研究を行いました。
その結果、テトリスのようなゲームは、ネガティブな記憶のフラッシュバック(侵入的思考)を抑制する効果があることが示唆されています。

(出典: Iyadurai L, et al. Mol Psychiatry. 2017)

  • メリット: 短時間で達成感が得られる。嫌な思考をシャットアウトできる。
  • 注意点: 「あとちょっと」と長時間やりすぎないよう、タイマー推奨。

位置情報ゲーム(ポケモンGOなど)

位置情報ゲームAR

【おすすめ度:★★★★☆】
引きこもりがちだった私を外に連れ出してくれたのは『Pokémon GO』でした。
「あそこの公園のポケストップまで行こう」という小さな目標ができるだけで、外出のハードルが下がります。

日光を浴びながら歩くことは、セロトニン(幸せホルモン)の分泌を促し、うつ病治療的に非常に大きなメリットがありました。

位置情報ゲーム(AR)と社会的つながり

2021年、オーストラリアのエリスらの研究グループは、COVID-19パンデミック初期におけるゲームの影響についてのシステマティックレビューを行いました。
その結果、ARゲーム(Pokémon GOなど)やマルチプレイヤーゲームは、社会的つながりを維持し、孤独感を和らげる効果があったことが示唆されています。

(出典: Ellis LA, et al. JMIR Serious Games. 2021)

  • メリット: 外出、日光浴(セロトニン分泌)、運動の一石三鳥。
  • 注意点: 歩きスマホに注意。疲れたらすぐに帰る勇気を持つ。

個人特性とのお付き合い:自分に合ったゲームを選ぼう

全員に同じゲームが効くわけではありません。あなたの性格や今の状態によって、ベストな選択は変わります。

今の気分は?処方箋チャート
  • 不安が強い時
    焦らされるゲーム(制限時間がある、敵が怖い)は避け、マイペースにできるパズルや「あつ森」のようなゲームを選びましょう。
  • イライラしやすい時:
    対戦ゲームは避けましょう。協力プレイやソロプレイのアクションゲームでスカッとするのがおすすめです。
  • 孤独感が強い時
    オンライン要素のあるRPGや、SNSで話題を共有できるゲームが良いでしょう。
  • 回避傾向(嫌なことから逃げたい)が強い人:
    終わりがなく、現実世界よりも居心地が良すぎるMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)などは、依存のリスクがあります。身体的疲労で自然と終わるゲームや、1プレイの時間が決まっているゲーム。

性格とゲームの相性

2020年、イタリアのボッチらの研究グループは、ビデオゲームセラピー(Video Game Therapy®)のアプローチについての研究を行いました。
その結果、MBTI(性格診断)などを参考に個人の性格に合ったゲームを選ぶことで、適切なフロー体験(没頭)を得やすくなり、感情の整理に役立つことが示唆されています。

(出典: Bocci F, Amato A. Front Psychol. 2020)

MBTIなどの専門的な診断を受ける機会は私もありません。
個人の性格にあったゲームはすなわち過去の自分がとくにハマったゲームなども参考になるのではないかと思います。私もポケモンは昔から好きでした。

PTケイ厳選!おすすめゲーム15選

おすすめタイトルリスト

今のあなたの状態に合わせて選んでみてください。

🏃‍♂️ 体と心を整える「アクティブ系」

体と心を整えるアクティブ系
  1. Ring Fit Adventure / リングフィット アドベンチャー 【Switch / Switch 2】
    • 自宅フィットネスの決定版。筋トレと有酸素運動は、天然の抗うつ薬です。
  2. Beat Saber 【PS5 (PS VR2)】
    • 光るブロックを斬るリズムゲーム。嫌なことを忘れる「没入感」とストレス発散効果が凄まじいです。
  3. Nintendo Switch Sports 【Switch / Switch 2】
    • 誰かと一緒に軽く体を動かすのに最適。孤独感の解消にも。
  4. Pokémon Sleep 【スマホ】
    • 「睡眠」をゲーム化。生活リズムを整える動機づけに。
  5. Les Mills Bodycombat 【PS5 (PS VR2)】
    • 本格的なボクササイズ。短時間で汗をかき、スッキリしたい時に。

🧩 脳を休める「没頭・パズル系」

脳を休める没頭・パズル系
  1. Tetris Effect: Connected 【PS5 / Switch】
    • 美しい映像と音楽のテトリス。瞑想のようなリラックス状態(ゾーン)に入れます。
  2. スイカゲーム 【スマホ / Switch】
    • 失敗してもすぐやり直せる手軽さが魅力。程よい達成感があります。
  3. ASTRO BOT (アストロボット) 【PS5】
    • 純粋な「楽しさ」と触感の心地よさが、ポジティブな感情を呼び覚まします。
  4. レイトン教授と蒸気の新世界 【Switch / Switch 2】
    • ナゾトキに集中することで、悩みの反芻をストップさせます。
  5. ロイヤルマッチ 【スマホ】
    • 隙間時間に無心でプレイでき、不安感の軽減に役立ちます。

🌍 外出と物語の「RPG・位置情報系」

外出と物語のRPG・位置情報系
  1. ドラゴンクエストウォーク / Pokémon GO 【スマホ】
    • 「歩く理由」を作ってくれます。日光を浴びてセロトニンを活性化させましょう。
  2. Pikmin Bloom (ピクミン ブルーム) 【スマホ】
    • 歩いた記録が花になる。自分の活動を肯定できる「日記療法」のようなアプリ。
  3. Monster Hunter Wilds 【PS5】
    • ※注意が必要ですが、仲間との協力プレイ(共闘)は孤独感を癒やします。
  4. インフィニティニキ 【PS5 / スマホ】
    • 着せ替えと散歩がメインの癒やしRPG。戦闘のストレスがなく心が安らぎます。
  5. Pokémon LEGENDS Z-A 【Switch / Switch 2】
    • 探索のワクワク感が、好奇心を取り戻すリハビリになります。

PTケイのQ&A (Q&A Section)

休職中なのにゲームを楽しんでいると、職場の人に申し訳なくて罪悪感があります…。

その罪悪感は手放して大丈夫です。
休職の目的は「エネルギーの回復」です。一日中布団の中で天井を見つめて自分を責めているよりも、ゲームをして「楽しい」「笑った」という感情を取り戻す方が、脳の回復はずっと早まります。

リハビリの一環として割り切りましょう。ただし、SNSで「ゲーム三昧!」とアピールするのは、誤解を招くので避けたほうが無難ですね。

やり始めると止まらなくて、逆に疲れてしまいます。どうすればいいですか?

外部の強制力を使いましょう。
うつ状態の時は、ブレーキをかける脳の機能(前頭葉)も疲れています。自力でやめるのは難しいものです。

  • スマホやゲーム機のアラーム機能を使う。
  • 「1ステージクリアしたら」「体力がなくなったら」など、区切りの良いゲームを選ぶ。
  • 夜21時以降はゲーム機を箱にしまう。 といった物理的な対策が有効です。MMORPGのような「終わりのないゲーム」は、体調が安定するまでは避けたほうが安全かもしれません。
オンラインゲームのチャットが怖いです。でも誰かと繋がりたいです。

無理に会話する必要はありません。
最近のゲームは、言葉を交わさなくてもスタンプやキャラクターの動きだけで意思疎通できるものが増えています(『Sky 星を紡ぐ子どもたち』や『スプラトゥーン』など)。

「ゆるい繋がり」でも孤独感は十分に癒やされます。攻撃的な言葉が飛び交うような対戦ゲームのボイスチャットは、今はミュートにして、心を自衛することを優先してください。

まとめ (Conclusion)

まとめ:ゲームを回復の味方にするために
本日のまとめ:心の処方箋
  • 🔍 【まとめ1】「なぜやるか」を自分に問う

    「現実から逃げたい」ときは要注意のサイン。「楽しみたい」「リフレッシュしたい」ときは回復へのGOサインです。自分の心に正直になりましょう。

  • 🎯 【まとめ2】今の自分に効くジャンルを選ぶ

    運動不足ならアクティブ系、頭が休まらないならパズル系、孤独ならゆるいつながり系。今のあなたの「欠乏感」を埋めてくれるゲームが正解です。

  • 🕊 【まとめ3】生活リズムを最優先に

    ゲームはあくまで補助ツールです。睡眠と食事のリズムを崩さない範囲で楽しむことが、最大の治療効果を生みます。

【読者への最後のエール・メッセージ】

真面目なあなたは、遊ぶことにすら「正解」を求めてしまうかもしれません。でも、ゲームの中で小さな「できた!」を積み重ねることは、自信を取り戻す大切なプロセスです。まずは1日30分、あなたの心がワクワクする世界へ旅に出かけてみませんか?

参考文献

うつ病の人にゲームをしてもらうことは回復につながるのでしょうか?おすすめのゲームも紹介

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