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【2025年版】理学療法士の副業は「あたりまえ」の時代へ:未来を切り拓くための戦略的キャリア構築術

【2025年版】理学療法士の副業は「あたりまえ」の時代へ:未来を切り拓くための戦略的キャリア構築術
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目次

はじめに:「理学療法士一本」で、この先も本当に大丈夫?

「理学療法士の給料、頑張ってもなかなか上がらないな…」

「将来、今の病院で働き続けられるだろうか…」

「自分の専門性をもっと別の形で社会に活かせないだろうか…」

2019年当時、私もまた、理学療法士としての将来に漠然とした不安を感じ、副業という選択肢について考え始めていました。

病院内での雇用形態の制約がある中で、何ができるのかを模索する日々でした。

あれから数年が経ち、医療・介護を取り巻く環境はさらに変化し、理学療法士の働き方も多様化しています。

この記事では、当時の私の考察を元に、なぜ今、理学療法士にとって「副業」が単なるお小遣い稼ぎではなく、自身のキャリアと未来を守るための「戦略的ツール」となり得るのか、その理由と具体的な実践方法について、2025年の視点から深掘りしていきます。

1. 理学療法士を取り巻く「お金」と「将来」の現実

まず、私たちが置かれている現状を客観的に見てみましょう。

  • 給与水準の伸び悩み: 2019年当時のデータでも、理学療法士の平均年収(約406万円)は、一般のサラリーマンの平均(約410万円)とほぼ同等か、やや下回るという状況でした。この傾向は今も大きくは変わらず、特に経験年数が浅いうちは昇給が緩やかで、役職に就かない限り大幅な収入アップが見込みにくいという構造的な課題があります。頑張りが給与に反映されにくいと感じる方は少なくないでしょう。
  • 診療報酬改定と病院経営の厳しさ: 診療報酬は年々見直され、病院経営は厳しさを増しています。リハビリテーション部門が病院の収益に直接的に貢献しにくいと見なされた場合、将来的に人員削減や待遇の見直しといった動きが出てくる可能性もゼロではありません。
  • 専門職としての価値の陳腐化リスク: AIやリハビリテーションロボットの進化、他職種との職域の重なりなど、私たちの専門性も常にアップデートし、その価値を証明し続けなければ、代替可能な存在になってしまうリスクを孕んでいます。

このような状況下で、ただ病院に勤務し、日々の業務をこなしているだけでは、気づいた時には手遅れになっているかもしれないのです。

だからこそ、「病院以外でも通用する武器」を身につけ、自身のキャリアの選択肢を広げておくことが、これまで以上に重要になっています。

2. 副業は「キャリアの複線化」:収入以上の価値を得る

理学療法士の副業と聞くと、セミナー講師や他の施設でのアルバイトをイメージする方が多いかもしれません。

しかし、これからの時代の副業は、もっと多様で戦略的な意味合いを持ちます。

副業は、単なる収入の柱を増やす「複業」ではなく、スキル、経験、人脈といった無形資産を築き、キャリアそのものを複数路線で走らせる「複線化」と捉えるべきです。

理学療法士におすすめする副業の3つの方向性

  1. 「知識・経験」をコンテンツ化する(情報発信型)
  • ブログ・Webサイト運営: 専門知識や臨床経験、特定のテーマに関する考察などを記事として発信。広告収入やアフィリエイト、独自商品の販売などに繋げることが可能です。
  • YouTubeチャンネル運営: 運動指導、セルフケア方法、健康情報などを動画で分かりやすく解説。広告収入や専門家としてのブランディングに繋がります。
  • オンライン講座・教材作成: Note、Udemy、Brainなどのプラットフォームを活用し、専門知識を体系的なコンテンツとして販売。
  • ライティング・執筆活動: Webメディアや専門誌への寄稿、書籍の執筆など。 →メリット: 低コストで始められ、自分の知識や思考を整理する絶好の機会となる。専門家としての認知度向上に繋がる。
  1. 「専門スキル」を直接提供する(サービス提供型)
  • パーソナルトレーニング: 地域のスポーツジムやオンラインで、専門知識を活かしたパーソナルトレーナーとして活動。
  • ヘルス・ウェルネスコーチング: 特定の疾患予防、健康増進、コンディショニングなどを目的としたコーチングサービスを提供。
  • スポーツチームへの帯同・サポート: 地域のスポーツチームと契約し、選手のコンディショニング管理や傷害予防に関わる。
  • 企業向け健康経営コンサルティング: 企業の従業員向けに、腰痛予防セミナーや健康相談などを提供。 →メリット: 理学療法士としてのコアスキルを直接活かせる。高い専門性が求められ、やりがいも大きい。
  1. 「課題解決能力」を活かす(事業開発・その他)
  • リハビリ関連アプリ・ツールの開発: 臨床現場での課題を解決するようなアプリやWebサービスの企画・開発に関わる。
  • 福祉用具・健康器具の開発コンサルティング: 専門家の視点から、製品開発にアドバイスを行う。
  • 地域での介護予防事業・サロン運営: 地域の高齢者を集め、独自の介護予防プログラムやコミュニティを運営する。 →メリット: 臨床経験から得た課題解決能力を活かせる。大きな社会的インパクトやビジネスチャンスに繋がる可能性がある。

2019年当時の私は、ブログ運営や不用品のネット販売(メルカリで不用品を売る)といった小さな活動から始めていましたが、現在ではこれだけ多様な選択肢が存在します。

3. 忙しい理学療法士が「副業」を成功させるための鉄則

「でも、本業が忙しくて副業なんて無理…」そう感じるのは当然です。

2019年の私も、疲労困憊で時間が確保できないという壁にぶつかっていました。

だからこそ、持続可能な形で副業を続けるための「仕組み」と「マインドセット」が重要になります。

  • 鉄則1:本業との相乗効果を狙う 副業で得た知識やスキルが、本業の臨床能力向上にも繋がるようなテーマを選びましょう。これにより、学習効率が2倍になり、モチベーションも維持しやすくなります。
  • 鉄則2:スモールスタートで「まずやってみる」 いきなり完璧を目指すのではなく、まずは「週に1記事ブログを書く」「SNSで1日1回情報発信する」といった、小さな一歩から始めます。
  • 鉄則3:時間対効果を意識する 限られた時間の中で最大の成果を出すために、効率化を徹底します。テンプレートの活用、スキマ時間の有効活用、ツールの導入などを積極的に行いましょう。
  • 鉄則4:自分に合ったスタイルを見つける 他人の成功事例を鵜呑みにせず、自分の性格、ライフスタイル、使える時間に合わせて、無理なく続けられる方法を見つけることが最も重要です。
  • 鉄則5:本業をおろそかにしない 副業はあくまで本業という確固たる土台があってこそ成り立ちます。本業での信頼を失わないよう、自己管理を徹底しましょう。

まとめ:理学療法士よ、自らの手で未来の価値を創造しよう

2019年当時、私は漠然とした不安の中で副業の可能性を模索していました。

そして2025年の今、理学療法士が「副業」を持つことは、もはや特別なことではなく、変化の激しい時代を生き抜き、専門職としての価値を高め続けるための、賢明かつ必須の戦略になったと感じています。

病院という組織の中で評価され、キャリアを築いていくことはもちろん重要です。

しかし、それと同時に、組織の枠を超えて通用する「個の力」を磨き、自分自身で収益を生み出し、社会に貢献できる道筋を作っておくこと。

それが、私たち理-学療法士に、経済的な安定だけでなく、キャリアの選択の自由と、何より専門職としての誇りとやりがいをもたらしてくれるのではないでしょうか。

この記事が、あなたのキャリアを見つめ直し、新たな一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

【2025年版】理学療法士の副業は「あたりまえ」の時代へ:未来を切り拓くための戦略的キャリア構築術

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