「ブログを始めたはいいけれど、なかなか更新頻度を保てない」 「月に数記事しか書けず、もっと発信したいのに時間が足りない」 「そもそも、何を書けばいいのか分からなくなることがある」
ブログを運営していると、多かれ少なかれこのような悩みに直面することがあるのではないでしょうか。2020年、私自身もブログの更新頻度が著しく低下し、「どうすればコンスタントに記事を書き続けられるのか?」と真剣に悩んでいました。当時の記録を見ると、8月には3記事、9月にはなんと0記事…という月もあり、努力不足を痛感しつつも、なかなか状況を打開できずにいました。
この記事は、当時の私の葛藤と試行錯誤を元に、「ブログが書けない」という悩みの本質を探り、無理なく発信を継続し、楽しむための具体的な思考法と実践アプローチについて、2025年の視点から深掘りしていきます。ブログ運営に悩むすべての方にとって、突破口を見つけるための一助となれば幸いです。
1. 「書けない」のは努力不足?問題の本質を見極める
ブログの更新が滞ると、つい「自分の努力が足りないからだ」と自己嫌悪に陥りがちです。しかし、多くの場合、問題はもっと根深いところにあります。「頑張らなければ続けられない」という状況自体が、継続を困難にする最大の要因なのです。
私が2020年当時に感じていた「書けない原因」は、主に以下の2点でした。
- 時間の制約: 日々の仕事や生活に追われ、ブログ執筆のためのまとまった時間を確保できない。
- 執筆時間の長さ: 一つの記事を完成させるのに時間がかかりすぎる。
これらに加え、多くのブロガーが直面するであろう原因としては、
- ネタ切れ: 何を書けばいいのか分からない、アイデアが浮かばない。
- 完璧主義: 質の高い記事を書かなければというプレッシャーから、なかなか書き出せない。
- モチベーションの低下: PV数や反応が伸び悩み、書く意欲が薄れてしまう。
などが挙げられます。まずは、自分が「書けない」本当の原因を冷静に分析することが、解決への第一歩です。
2. 「質より量」か「量より質」か?継続のための優先順位
ブログ運営において、「質と量、どちらを優先すべきか」という議論は尽きません。SEO対策やキーワード選定を徹底し、質の高い記事を練り上げることは確かに重要です。しかし、2020年当時の私は、その「準備段階」に時間をかけすぎるあまり、肝心の「記事を書く」時間が圧迫され、結果的に更新が滞るという悪循環に陥っていました。また、分析に時間をかけても、それが必ずしもPV数増加に直結しないという現実にも直面していました。
そこで私が至った結論は、「まずは書くこと(実行)を最優先し、質は後から改善していく」というアプローチです。
- 思考の垂れ流しでもOK、まずは書き出す: ブログを「考えを整理する場」「学んだことを記録する場」と捉え、完璧な構成や文章でなくても、まずは自分の言葉で書き出してみる。これは、ネタ切れ対策にも繋がります。
- 振り返りはまとめて行う: 個々の記事の質にこだわりすぎるのではなく、ある程度の記事数が溜まってから、まとめて分析や改善を行う。これにより、執筆の勢いを止めずに済みます。
- OODAループ的思考の導入: Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)のサイクルを高速で回すOODAループのように、**「書く(Act)→ 振り返る(Observe, Orient)→ 改善する(Decide, Act)」**というプロセスを意識します。
「書く」という行動そのものを習慣化することが、ブログ継続の最も重要な基盤となります。
3. 無理なく質を上げるための「改善」のコツ
「まずは書く」を優先しつつも、やはり記事の質は向上させていきたいものです。しかし、ここでも注意が必要なのは、改善策が新たな負担となり、執筆のハードルを上げてしまわないようにすることです。
- 負担の少ない改善策を選ぶ:
- テンプレートの活用(導入文、まとめ文など)
- 見出し構成のパターン化
- 画像や図解のシンプルな活用ルール
- 校正ツールの利用
- 短時間でできるSEO対策(タイトル、ディスクリプションの最適化など)
- 得意なことから改善する: 文章を書くのが得意なら表現を磨く、図解が得意なら視覚的な分かりやすさを追求するなど、自分の強みを活かせる部分から改善に着手すると、モチベーションを維持しやすくなります。
- 少しずつ、段階的にレベルアップする: 一度に多くのことを改善しようとせず、一つ一つの改善策を確実に自分のものにしてから、次のステップに進む。
大切なのは、「記事を書く」という実行の習慣を妨げない範囲で、継続可能な改善を積み重ねていくことです。
4. 「誰かの真似」ではなく「自分に合った」運営スタイルを
ブログ運営に関する情報は、専業ブロガーや成功しているインフルエンサーによって発信されることが多いです。彼らのノウハウは非常に参考になりますが、会社員や専門職など、本業を持ちながらブログを運営している人が、それらをそのまま導入できるとは限りません。
- 自分の環境とリソースを把握する: 自分がブログに割ける時間、持っている知識やスキル、使えるツールなどを客観的に把握する。
- 情報を鵜呑みにせず、自分なりに取捨選択・簡略化する: 外部の情報はあくまで「参考」とし、自分にとって本当に必要か、実行可能かを吟味する。そのまま取り入れるのではなく、自分に合うようにカスタマイズすることが重要です。
- 「自分主体」で考える: 流行や他人の意見に流されず、「自分は何を発信したいのか」「どんなブログにしたいのか」という軸をしっかり持つ。
2020年当時の私も、「外部の情報は参考にしつつ、思考を優先する」という考えに至りました。自分自身の経験や考えをベースに、読者に伝えたいことを自分の言葉で発信していくことが、結果的にオリジナリティのある、価値あるコンテンツに繋がるのではないでしょうか。
5. 「悩む」から「思考する」へ:書き出すことの力
「ブログが書けない…」とただ悩んでいても、問題は解決しません。大切なのは、その原因を具体的に「思考する」ことです。
- 書き出すことの効果: 頭の中で考えているだけでは堂々巡りになりがちな悩みも、紙やPCに書き出すことで客観視でき、問題点や解決策が見えやすくなります。マインドマップやゼロ秒思考といったフレームワークを活用するのも良いでしょう。
- ブログ自体を思考のツールに: 悩んでいることや考えていることを、そのままブログ記事のテーマにしてしまうのも一つの手です。2020年の私がこの記事を書いたように、実体験に基づいた悩みやその解決プロセスは、同じような課題を抱える読者にとって共感を呼び、具体的なヒントとなる可能性があります。ただし、あまりに個人的な内輪話にならないよう、読者への価値提供を意識することが大切です。
まとめ:「書く」ことを楽しむために、まずは一歩踏み出そう
ブログの更新頻度に悩むことは、多くのブロガーが経験する道です。しかし、その原因を分析し、自分に合ったやり方を見つけ、小さな工夫を積み重ねることで、必ず道は開けます。
「とにかく記事を書く」――これが、2020年当時の私がたどり着いた、そして今も変わらず大切だと感じる結論です。
完璧を目指さず、まずは書き始めること。そして、そのプロセスを楽しみながら、少しずつ改善を加えていく。このサイクルを習慣化できれば、ブログはあなたにとって苦痛ではなく、自己表現や学びを深めるための素晴らしいツールとなるはずです。
皆さんも、ぜひ「書く」ことの楽しさを再発見し、自分らしいブログ運営を続けていってください。