理学療法士としては目標は重要であるといわざるを得ないと思います。自分の目標が設定できなければ、患者様の目標が設定できるわけがない!というわけです。患者様のことだけでなく医療保険の枠組みも踏まえて目標を設定しなければならないことと同じように、病院のことを考えて、その範囲で自身の目標を考えていきます。
リハビリの成果向上について
成果とは、実績指数のみならず、在院日数や平均リハビリ実施単位などのさまざまな要素から分析される、いわばリハビリの成績というようなところです。在宅復帰率などもそうです。これをどう分析し、どう成果を向上していくかを考えていくことです。
成果の分析についてはなるべく1ケース1ケースでしっかりやっていくことが重要であると思います。結局、1人の患者様に対してベストなリハビリや退院支援、入院時の対応などが十分行えることが成果につながると考えます。なので、一人の患者様に対して評価(予後予測、リスク管理を含む)、治療、退院支援(ソーシャルワーカーと連携)、入院時の生活支援(Nrsと連携)、食事(栄養科と連携)、ゴール設定(Drや他職種すべてと共有)することが適切に行うこと以外に方法はないのではないかと思います。後は、これらを成果指標や目標との差を比較しできるだけ、成果が出るように修飾することが必要だと思います。
つまり、リハビリ視点から成果について抽象化して整理すると
上記のような患者支援を適切に行うことにより、推定目標値を上回ることができるのではないかと思います。
一人の患者様に対してできる限りのリハビリ効果を提供し、支援できることが成果に結びつく最大のポイントであると考えています。数字を追い求めることが必要ですが、基本的な概念は変わらないと思っています。
そこで、具体的にどういった施策を行っていくか・・・。
- 回復期病棟患者の目標指標の予測と結果をケースごとに分析する
- 一般病棟、地域包括ケア病棟患者の目標指標について検討し、目標と結果を分析する
- グループ担当ケースについて評価、治療、退院後の支援等の分析の実践と指導
を考えました。
- ①は回復期リハビリ病棟の実績指数の分析の重要性があるため、かならず必要と考えました。
- ②は当グループの特性として主に一般病棟患者や地域包括ケア病棟患者が中心になるため、そういった患者様についてどう考えていくかが必要なのでどう分析するかをグループ内で考えて実践していく必要があると思います。
- ③そして、上記の根本的なところとして1ケースをしっかり診ることを重視した施策を考えました。
こんなところでしょうかね。
リスク管理システムの教育と指導体制について
まず、すでに疾患別のリスク管理シートが存在しているため、それを運用することが必要です。そして、シートからどのようなリスクなのかを踏まえて注意点を落とし込むことが活用していることにつながると思います。そのためには、グループ員にリスク管理シートを作成してもらい、それを確認し指導することが重要であると考えます。その指導の中では、シート以外にも担当患者様が、どのようなリスクがあるのかについて考えて、リスクを整理できていることを求めていくわけです。そして、申し送りに記載できるまでが最終段階になるかなと思います。とりあえず、リスク管理シートから抽出できるものに関しては、しっかり申し送りに記載できることができることを目標とします。ただし、合併症が多いことが想定されますので、そのあたりの対策をどうするか考えていくことも必要だと思います。今回の診断名だけでは不十分であることが多いのではないかと考えます。
そこで具体的施策について考えます。
- リスク管理シートの記載と情報収集方法をグループ員が理解できるよう指導する
- リスク管理シートから抽出したリスクとそれ以外のリスクについて検討し整理・分析・管理する
- リスク管理に関する書籍1冊を用いて当院でどう実践できるかを検討し、提示する。
- ①はすでにあるリスク管理シートの実施が十分に行えているか?全患者でしっかり実施していく
- ②は①と③の中間に値し、リスク管理シートから抽出したリスクと個別のスキルにより導き出したリスクについて照合していく。また、①、③による分析結果について年初と年度末でリスク管理能力の向上が図れているかについても分析できると考える
- ③個人のリスク管理能力の向上に関われるのは、グループリーダーのみであると思われるため、個人のリスクに関する知識・実践能力を育成することを重視することは大切であると思う。また、それにより整理した情報を掲示し、次年度のリスク管理シートの発展につなげることまでを視野に入れている。
以上が、所属の目標を踏まえての目標になります。おおよそ整理できました。もう一度整理して、ブラッシュアップし、目標管理シートにガントチャートとともに記載していこうと思います。あとは、個別の目標としてどう所属に貢献できるかを考えていきたいと思います。