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2024年度介護報酬改定にて一部の歩行補助具がレンタル・購入選択制になりました

2024年度介護報酬改定にて一部の歩行補助具がレンタル・購入選択制になりました
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こんにちは!PTケイです。

しばらくブログをお休みしておりましたが、2024年の介護報酬改定で理学療法士として知っておきたい大きな変更点がありましたので、今回はその点について詳しく解説していきたいと思います。

今回のテーマは、高齢者の方やそのご家族、そして新人のコメディカルや介護領域の方にもぜひ知っていただきたい内容です。

福祉用具のレンタル・購入選択制とは?

2024年の介護保険制度改正では、福祉用具のレンタルと購入の選択制が導入されました。

これは、一部の歩行補助具について、これまで原則レンタルであったものが、利用者の希望に応じて購入も可能になったという制度です。

選択制導入の背景

この制度が導入された背景には、福祉用具の貸与と購入に関する過去のデータ分析があります。

分析の結果、特定の福祉用具においては、長期間レンタルするよりも購入した方が結果的に自己負担額が少なくなるケースが多いことが分かったのです。

つまり、利用者のレンタル期間が長期化すればするほど、レンタル料が購入価格を上回ってしまうケースが多かったということです。

選択制のメリット

今回の改正により、利用者にとって以下のようなメリットが生まれます。

  • 選択の自由度向上: レンタルか購入か、自身の状況に合わせて選択できるようになりました。
  • 自己負担費用の軽減: 長く使う可能性がある場合には、購入することで費用を抑えられる可能性があります。
  • 制度の持続可能性確保: 介護給付費の削減にもつながり、制度の長期的な安定に貢献します。

選択制の対象となる福祉用具

ただし、この選択制はすべての福祉用具に適用されるわけではありません。

対象となるのは以下の4つの福祉用具です。

  • 単点杖(松葉杖は除く)
  • 多点杖
  • 歩行器(歩行車は除く)
  • 固定用スロープ

これらの福祉用具は、比較的安価であり、修理や整備の必要性が低いことから、購入しやすいものとして選ばれました。

具体的な例

  • 固定用スロープ: 段差解消のために使用するもので、工事を伴わない簡易的なものに限ります。
  • 歩行器: 歩行が困難な方の歩行を補助し、体重を支えることができる4脚の器具で、上肢で保持して移動できるものに限ります。
  • 歩行補助杖: カナディアン・クラッチ、ロフストランド・クラッチ、プラットフォーム・クラッチ、多点杖が対象となります。

福祉用具専門相談員の役割

これらの福祉用具を選択する際には、福祉用具専門相談員や介護支援専門員が重要な役割を果たします。

専門家は、利用者にそれぞれのメリットとデメリットを十分に説明し、必要な情報を提供します。

また、医師や他の専門職の意見、利用者の身体状況などを踏まえて、最適な選択を提案します。

まとめ

2024年の介護報酬改定により、福祉用具のレンタル・購入選択制が導入されたことで、利用者は自身のニーズに合った福祉用具を選べるようになりました。

この制度は、利用者にとって経済的な負担を軽減するだけでなく、より質の高い介護サービスを受けられるようになることを目指しています。

今回のブログでは、2024年の介護報酬改定における福祉用具のレンタル・購入選択制について解説しました。

この情報が、理学療法士の皆様や介護に関わる皆様、そして高齢者の方やそのご家族にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

もしご不明な点がありましたら、お気軽にご質問ください。

2024年度介護報酬改定にて一部の歩行補助具がレンタル・購入選択制になりました

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