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2025年1月23日~ブログを一時的に閉鎖、5月18日より順次記事を更新していきます。ご迷惑をおかけしておりますがよろしくお願いしたします。

いびきや睡眠時無呼吸に効果あり?マウスピースで快適な眠りを!

睡眠時無呼吸 マウスピース
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「いびきがうるさくて、パートナーに迷惑をかけている…」

「夜中に何度も呼吸が止まっていると言われた…」

こんな悩み、ありませんか?もしかしたら、それは 睡眠時無呼吸症候群(OSA) のサインかもしれません。

OSAは、睡眠中に 気道が狭くなる、あるいは 塞がる ことで、 呼吸が止まる、あるいは 浅くなる 疾患です。

放っておくと、 日中の眠気集中力低下 だけでなく、 高血圧心臓病 などの 深刻な病気 のリスクを高めることも。

OSAの治療といえば、 CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法) が一般的ですが、 マスクの装着空気圧 による 不快感 から、 治療を継続できない 人もいます。

でも大丈夫! 軽度 から 中等度 のOSAの患者さんには、 CPAP 以外にも 有効な治療法 があります。

それが、 口腔内装置(OA) と呼ばれる マウスピース のような装置です。

口腔内装置(OA)ってどんなもの?

OAは、 睡眠中に装着 することで、 下あご前方に移動 させ、 気道を広げて呼吸を楽にする 効果があります。

気道が狭くなっている状態と、口腔内装置で気道が広がっている状態の比較イラスト

口腔内装置(OA)が選ばれる理由

OAは、 いびき軽度から中等度OSA の治療に 有効 なだけでなく、 CPAP に比べて たくさんのメリット があります。

  • 装着が簡単: マウスピースのように 口に装着するだけ なので、 手軽 に使用できます。
  • コンパクトで持ち運びやすい: 旅行や出張など、 外出先 でも 使用 できます。
  • 装着感良い: 患者さん歯型合わせて作製 されるため、 フィット感高く違和感少ない です。
  • メンテナンス簡単: 毎日お手入れ簡単 です。

口腔内装置(OA)の効果と信頼性

OAの有効性は、多くの研究で証明されています。

2015年に発表された 米国睡眠学会(AASM)米国歯科睡眠医学会(AADSM)臨床実践ガイドライン では、 OSAいびき の治療に OA を使用することが 推奨 されています。

ガイドラインで推奨されているOAって?

ガイドラインでは、 OSA の治療に OA を使用する場合は、 「カスタムメイド(患者さんの歯型に合わせて作製されたもの)「調整可能なOA」 を使用することが推奨されています。

カスタムメイドのOAは、 患者さん一人ひとり歯並びあごぴったりフィット するため、 装着感良く治療効果高い 傾向があります。

また、 調整可能 なOAは、 あご移動量細かく調整 できるため、 患者さん状態最適な 治療効果 を得ることができます。

口腔内装置(OA)のメンテナンス方法

OAを 清潔 に保つことは、 治療効果維持 するだけでなく、 口臭歯周病 などを 予防 するためにも 重要 です。

毎日メンテナンス としては、以下の手順で行いましょう。

  1. 流水で汚れを落とす: OAを 流水 でよくすすぎ、 唾液汚れ洗い流します
  2. 歯ブラシでブラッシングする: 柔らかい歯ブラシ を使って、 優しくブラッシング します。 研磨剤入り の歯磨き粉は、OAを 傷つける 可能性があるので 使用しない でください。
  3. 流水でよくすすぐ: ブラッシング後流水歯磨き粉汚れきれいに洗い流します
  4. 乾燥させる: 清潔なタオル などで 水分拭き取り風通しの良い場所自然乾燥 させます。 熱湯 での 洗浄消毒 は、 変形 につながるため、 行わない でください。

週に1~2回 は、 専用の洗浄剤 を使って、より 丁寧洗浄 するのも良いでしょう。 洗浄剤種類使用方法 については、 歯科医相談 することをおすすめします。

OAを使い続けることが大切

OAは、 毎日睡眠時間装着 し続けることで 効果発揮 します。

途中で使用を中止してしまうと、 治療効果得られない だけでなく、 症状悪化 する可能性もあります。

OAを処方されたにもかかわらず、使用していない方は、今一度、治療の重要性を認識し、毎日装着するように心がけましょう。

まとめ

軽度から中等度のOSAやいびきの治療に、口腔内装置(OA)は有効な選択肢となります。

AASMとAADSMのガイドラインでは、カスタムメイドの調整可能なOAが推奨されています。

OA治療を成功させるためには、継続して使用することが重要であり、医療従事者と患者さんが協力して治療を進めていくことが大切です。

重要なお知らせ

本記事は、口腔内装置(OA)に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の医学的アドバイスを提供するものではありません。OSAの診断や治療については、必ず医療従事者にご相談ください。

参考文献

Ramar, K., et al. (2015). Clinical practice guideline for the treatment of obstructive sleep apnea and snoring with oral appliance therapy: An update for 20 1 15. Journal of clinical sleep medicine : JCSM : official publication of the American Academy of Sleep Medicine, 11(7), 773–827

睡眠時無呼吸 マウスピース

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