目次
はじめに
新人A
肩関節周囲炎のリハビリが少しわかってきました!前回の内容で病期別で対応が異なるとのことでしたが、一体どういう違いがあるのでしょうか。
肩関節周囲炎の病気別のリハビリの進め方について、一緒に確認していきましょうか!
肩関節の病期
凍結進行期(painful freezing phase):2.5~9か月
- 関節可動域制限では防御性収縮を極力抑え、抵抗が強い場合は自動介助や自動運動にて実施することが望ましいです。
- 肩甲骨面での運動で30~45度範囲で開始するとよいです。
- 代償動作では、健側を中心に行うことや手順をかえるなどの検討が必要です。
- 隣接関節の可動域増大を図ることも重要です。
凍結完成期(frozen phase):4~12か月
- 疼痛が軽減しているため、凍結進行期とは異なり、積極的な伸張により可動域の改善を図る必要あります。
寛解期(Thawing phase):12~48か月
考察
肩関節周囲炎では、病気ごとに対応が異なるわけですが、病期の進行についてはかなり長期に及ぶことが想定されます。理学療法の実施期間は凍結進行期がメインであり、凍結完成期も対応することがあると思います。そう考えると、その後寛解期までの間改善の見込みを残していることを考え、自主練習やセルフケアでの指導をしっかり行いデイリーコントロールを行えるようにしていくことが重要になると思います。