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理学療法における全体像把握-バイオサイコソーシャルアプローチと患者中心アプローチ-

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はじめに

こんばんは。本日はPTジャーナル2019年5月の全体像を把握する特集の文献を読みましたので、読んで思ったことを記事にしたいと思います。

全体像について

全体像というものは理学療法士おいて、定義付けることは難しいようですが、かなり幅広く症例をとら得ることになると思います。

そこで、この文献では、バイオサイコソーシャルアプローチという言葉を用いていますが、これは、人間を生物・心理・社会性が統合された存在ととらえるモデルです。私たち理学療法士にとっては、ICFがよく知られていますが、このICFもバイオサイコソーシャルアプローチを依拠しているそうです。

バイオサイコソーシャルアプローチというワード自体はそれほど普段きくことはありませんが、普段の臨床の中でも、症例の運動機能だけでなく、心理面、社会性、環境要因など様々な要素を踏まえて、治療的アプローチ・適応的アプローチを行っております。

治療的アプローチと適応的アプローチ

理学療法士の役割として、入院初期は症例の身体機能を評価し、どういったアプローチを行うか考え、実際にリハビリ介入を開始します。主に、治療的アプローチになります。しかし、同時進行として、退院先や退院後のサービス利用などをソーシャルワーカーなどと話したり、カンファレンスにて、今の身体機能を踏まえて、ゴールを提示する必要があります。また、時間的な経過とともに治療的アプローチから徐々に退院後の環境に適応するための介入として、適応的アプローチに徐々に切り替えていく必要があります。

このように、バイオサイコソーシャルアプローチを踏まえつつ、患者さんに寄り添って、患者さんの人として抱える問題を解決しつつ、退院後の生活、社会参加等を考えてアプローチを行う考え方として、一般的によく言われるのが、患者中心アプローチです。

まとめ

文献では、リハビリテーション医療における理学療法士の職業的役割としては、バイオサイコソーシャルアプローチ、および患者中心アプローチの視点に立ち機能を回復への治療的アプローチと能力回復のための適応的アプローチを、病気における患者の病を踏まえ、屈指することが求められると考える、とある。

今回の特集はかなり抽象度の高いところから、全体像について考えている点を踏まえ、参考になりました。バイオサイコソーシャルアプローチと患者中心アプローチの視点から見る全体像の把握として、普段やっていることを言語化する(無意識から意識レベルへ)ことにもつながるため、たいへん参考になりました。

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