MENU

知らないと危険!膝OAを診るうえで最低限知っておきたい4つの疾患

  • URLをコピーしました!
目次

はじめに

本日は診断上では変形性膝関節症になることもあるかもしれない、4つの疾患をトリアージしておくことを目標にします。

最初膝の疼痛があり、診断しきれないでリハビリ開始になることもあるかもしれません。

理学療法士として画像や疾患の特徴を知っておくことで、トリアージできるようになっておくことが理想的です。

場合によってはDr.へ上申できるようなりたいものです。

化膿性関節炎

急性に発症し、発熱等の全身症状から、重篤な疼痛、腫脹、可動域制限を認めます。診断のポイントとしては、血液検査で白血球数が著明に増加します。関節液から菌が同定されれば確定診断となります。

骨肉腫

悪性腫瘍であり、大腿骨遠位が好発部位です。この場合、膝関節に腫脹と疼痛を認めます。10歳代の男性に多いです。

大腿骨顆部特発性骨壊死

急激な疼痛で発症し、夜間時痛を認める特徴があります。60歳以上の高齢女性に多いです。X線画像では、大腿骨内側顆荷重部の軟骨下骨周囲に骨硬化像を伴う投影像を認める場合があり、この場合は診断が容易ですが、初期のX線変化に乏しいため、MRI検査を行う方がよいです。

脆弱性骨折

骨粗鬆症を伴う、高齢女性に多く、荷重時に膝内側の疼痛を訴えます。圧痛は内側関節裂隙ではなく、脛骨内側顆に認める特徴があります。MRIのT1強調像にて同部位に低信号域を認めます。

考察

これらの4つの疾患は、上記に記載した場合だけでなく、別疾患でのリハビリ時に膝痛を認めた場合でも重要になります。何か違和感を感じたら、疑ってみることも必要だと思います。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

目次