目次
はじめに
新人B
大腿骨転子部骨折の患者さんを担当し始めたのですが、学校でならったエバンスの分類でしたっけ?忘れてしまいました・・・。
今回は大腿骨転子部骨折の分類であるエバンスの分類についてわかりやすく整理しましたので一緒に復習していきましょう。
骨梁構造-解剖学-
認定理学療法士(運動器)の試験範囲です。
骨梁構造をまずは理解しましょう。
- 寛骨臼骨梁
- 主圧縮骨梁
- 主張力骨梁
- 転子部圧縮骨梁
- word三角
- 骨盤後骨梁
骨梁構造の考察
骨粗鬆症における骨梁の変化
- 骨梁構造として弱いところがはっきりしなくなります。
- 中等度の骨粗鬆症では、皮質骨よりも骨髄腔から萎縮し、応力負荷が少ないところから萎縮します。
応力負荷が強い骨梁
- 主圧縮骨梁や主張力骨梁
- それ以外の転子部圧縮骨梁などは骨粗鬆症によって、萎縮しやすくなります。
もっとも脆弱な箇所
- word三角
骨梁構造を理解し、大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折する部位は基本的に脆弱性の強い部位になります。
大腿骨転子部骨折の評価 Evansの分類
Type | 1 | 2 |
---|---|---|
骨折方向 | 大転子方向 (外側近位方向) | 外側遠位方向 |
特徴 | 安定型と不安定型 | 不安定型のみ |
Grope分け | Grope1~4 | Grope分けなし |
Group | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
転位 | 無 | 有 | 有 | 有 |
内側骨皮質の粉砕 | 無 | 軽度 | 著明 | 粉砕骨折 |
整復 | 可 | 可 | 不能 | 不能 |
型 | 安定型 | 不安定型 |
---|---|---|
対象 | Type1(Group1・2) | Type1(Group3・4) Type2 |
手術 | CHSやCHS+CCS ハンソンピンシステム | CHS法(つばさ付き) γ-ネイル CHS+CCS法 Ender法 |
考察
まずは、分類をしっかり理解することで病態を理解し、どうしてその手術が選択されたのかを知っておくことで臨床に活かされる部分があると思います。