二次性変形性股関節症の発生機序
二次性の変股症は、大腿骨頭と寛骨臼を覆っている関節軟骨が擦り減ってしまうことにより発症します。
臼蓋形成不全などでは、骨頭が覆われている割合が少ないため、部分的に負荷がかかりやすいので、変形性股関節症に移行しやすいのですね。
変形性股関節症に見られる骨棘
上の図は変形性股関節症に見られる骨棘を示しています。骨棘はオステオファイトともいわれます。
認定理学療法士試験で特に重要なのは、①のルーフオステオファイトと⑦のキャピタルドロップのようです。特に①についてはこの後説明しますが、骨頭の求心性に影響するので保存療法において重要です。
保存療法と手術療法の判断について
そもそも判断するのはドクターになるので理学療法士が・・・と思われる方もいるかもしれません。
保存と手術の判断をするのは、おそらく変形性膝関節症の進行期か末期のどちらかでしょう。急性期病院から転院してくる患者様としては手術後の方が多いので、手術の適応、不適応で悩むことはありません。
問題は、疼痛を認めていて、生活に支障がでた段階で病院に受診してきた、初診の方、(もしくは急性期病院から転院してくる保存療法の方)です。
可動域、筋、疼痛の詳細な評価を行い、画像の所見を見ていきます。これは、ある程度経過を通して考える必要も出てくると思います。
画像所見で確認するポイントは
だいたいはこの辺の指標で判断していくのでしょうかね。私の今の見解ではこんな感じの考察です。皆さんはもっと基準を持っているかもしれませんね。何か知っているかたがいたら教えていただけると幸いです。
認定理学療法士の必須研修会の講義では、キャピタルドロップも重要とありましたが、いまいちなぜ重要かがわかりませんでした。
考察
本日は股関節画像編の続編として、変形性股関節症に関する画像所見を中心に勉強しました。実際の画像をもっと見ていく必要があるのかなと思いますので、今リハビリを行っている変形性膝関節症の患者様のX線画像に目を通してみようかなと思います。画像をいっぱい見て経験値を積んでいこうと思います。