はじめに:なぜ今、改めて「手帳」なのか?
2018年、ブログ開設から1年が経過した頃、私は手帳選びに試行錯誤していました。当時は「ジブン手帳mini biz」のB6スリムというサイズ感や、バーティカル式のウィークリーページが自身の使い方に合わなくなってきた時期でした。そして、試行錯誤の末にたどり着いたのが、A6サイズのノートをベースにした「自作手帳」というスタイルでした。
あれから数年が経ち、デジタルツールはさらに進化し、私たちの生活に深く浸透しています。スケジュール管理はGoogleカレンダー、タスク管理は専用アプリ…そんな時代に、なぜアナログの手帳なのでしょうか?
この記事では、当時の私の手帳遍歴を振り返りつつ、デジタル全盛の今だからこそ見えてくるアナログ手帳の魅力、そして仕事や自己成長に役立つ具体的な活用術について、2025年の視点から深掘りしていきます。
1. 私の手帳遍歴:2018年の試行錯誤と「自作手帳」への道
2018年当時、私が「ジブン手帳mini biz」から乗り換えを考えた主な理由は以下の2点でした。
- 携帯性の問題: B6スリムサイズは、仕事中に白衣のポケットに入れるにはギリギリで、出し入れの際にストレスを感じていました。
- スケジューリング方法の変化: 週単位での詳細な計画が不要になり、バーティカル式のウィークリーページを持て余すようになったのです。(この「計画する時間を節約する術」については、また別の機会にお話しできればと思います。)
そこで私が求めたのは、「マンスリーカレンダー機能」と「持ち運びやすさ(薄さ・軽さ)」、そして「カスタマイズ性」でした。Googleカレンダーをメインに使いつつ、必要な情報をアナログで補完するというスタイルです。
様々な選択肢(ルーズリーフ、システム手帳など)を検討した結果、A6サイズのリングノート(リヒトラブ社のアクアドロップス ツイストノートなど)と専用パンチを組み合わせ、以下のような「自作手帳」に落ち着きました。
- Googleカレンダーを印刷し、ノートに綴じる。
- タスク管理ツール(当時はNozbe)の優先タスクリストを印刷し、クリップで挟む。
- 必要な情報をまとめたA4資料を縮小印刷(A5)し、三つ折りにして挟む。
この方法は、「デジタルベースでアナログで補填する」という考え方に基づいたもので、非常に自由度が高く、当時の私にとっては最適な形でした。
2. デジタル時代におけるアナログ手帳の存在意義
スマートフォン一つで多くのことが完結する現代において、アナログ手帳を持つことのメリットは何でしょうか?
- 「書く」ことによる思考の整理と記憶の定着: 手で文字を書くという行為は、脳を刺激し、思考を整理する効果があると言われています。アイデアを練ったり、複雑な情報を整理したりする際には、デジタル入力よりも手書きの方が適している場合があります。また、手で書いた情報は記憶に残りやすいという研究結果もあります。
- 一覧性と俯瞰性: 見開きのマンスリーカレンダーやウィークリーページは、予定やタスク全体を俯瞰的に把握するのに優れています。デジタルカレンダーも便利ですが、画面の大きさに制約があるため、全体像を捉えにくいことがあります。
- 集中力の維持: スマートフォンやPCは便利な反面、通知などで集中が途切れやすいというデメリットがあります。手帳に向き合う時間は、デジタルデトックスの時間となり、一つのことに集中しやすい環境を作り出せます。
- カスタマイズの自由度: 白紙のノートやシンプルなフォーマットの手帳であれば、自分の使い方に合わせて自由にレイアウトを工夫できます。シールや付箋、色ペンなどを使って、自分だけのオリジナル手帳を作り上げる楽しさもあります。
- バッテリー切れの心配がない安心感: 当然ですが、アナログ手帳は充電切れの心配がありません。いつでもどこでも、すぐに開いて確認・記入できる安心感は大きなメリットです。
3. 【2025年版】アナログ手帳活用術:仕事と自己成長を加速させるヒント
2018年当時の私の使い方に加え、現在の視点から、アナログ手帳をさらに有効活用するためのヒントをいくつかご紹介します。
- 目標管理と進捗確認の場として: 年間目標、月間目標、週間目標などを手帳に書き出し、定期的に進捗を確認する。達成できたこと、できなかったこと、その理由などを記録することで、自己分析と次の行動計画に繋げます。
- アイデア想起とメモの習慣化: ふとした瞬間に思いついたアイデアや、会議中のメモ、読書で気になったフレーズなどを、すぐに手帳に書き留める習慣をつけましょう。手帳を「第二の脳」として活用します。
- 習慣化トラッカーとして: 身につけたい習慣(例:運動、読書、学習など)の実行状況を手帳に記録し、可視化することでモチベーションを維持しやすくなります。
- 日々の振り返りと感謝の記録(ジャーナリング): 一日の終わりに、その日あった良いこと、感謝したいこと、学んだことなどを数行でも書き出す。ポジティブな感情を育み、自己肯定感を高める効果が期待できます。
- プロジェクト管理の補助ツールとして: 大きなプロジェクトの全体像やマイルストーンを手帳で管理し、日々のタスクはデジタルツールと連携させるなど、アナログとデジタルの強みを活かした使い分けも有効です。
4. デジタルツールとの賢い連携術
アナログ手帳の良さを活かしつつ、デジタルツールの利便性も享受するためには、両者の使い分けと連携が鍵となります。
- スケジュール管理: Googleカレンダーなどのデジタルカレンダーで予定を管理し、手帳のマンスリーには重要な予定や締め切りを転記する。あるいは、印刷して挟み込む。
- タスク管理: Nozbe(現在はNozbe Personal/Teams)やTodoist、Microsoft To Doなどのタスク管理アプリで日々のタスクを管理し、特に優先度の高いものや手帳でじっくり考えたいタスクを手帳に書き出す。
- 情報ストック: EvernoteやNotionなどの情報集約ツールに資料やメモをデジタルで保存し、手帳にはその要点や参照先を記録する。
大切なのは、自分にとって何が最も効率的で、心地よい使い方かを見つけることです。
まとめ:手帳は、自分と向き合い、未来をデザインするためのパートナー
2018年当時、ブログ開設1周年を迎え、記事の量産に励んでいた私は、手帳というツールを通して日々のタスク管理や自己成長と向き合っていました。PV数に伸び悩みながらも、「見ていただいている方々への感謝」と「より良いブログにしたい」という思いは、今も変わりません。
デジタル化が加速する現代においても、アナログ手帳が持つ「書く」ことの力、思考を深める力、そして自分自身と向き合う時間を与えてくれる価値は、決して失われません。むしろ、情報が溢れ、変化のスピードが速い今だからこそ、手帳というパーソナルな空間でじっくりと自分と対話し、未来をデザインしていくことの重要性が増しているのかもしれません。
この記事が、皆さんの手帳選びや活用法、そして日々の生活をより豊かにするためのヒントとなれば幸いです。あなたにとって「最強の相棒」となる一冊と出会い、充実した毎日を送られることを願っています。