こんばんは!PTケイです。
このブログを読んでくださっている方の中には、「Nozbe」という名前を何度か目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。私が日々のタスク管理や情報整理に活用している、いわば仕事と生活の「司令塔」のようなアプリケーションです。
「タスク管理って、なんだか面倒…」「やるべきことが多すぎて、何から手をつければいいか分からない!」
そんな悩みを抱えていた私が、数年前にデビッド・アレン氏の名著『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』(私は読んだのは改訂前のものも含め読みました)に出会い、「これだ!」と思ったのがGTD(Getting Things Done)というメソッドでした。
頭の中の「気になること」を全て外部に出し、整理して、やるべきことを明確にする。この考え方に感銘を受け、早速実践しようとしたのです。
しかし、本で推奨されている紙ベースでの管理は、私にとってはプロジェクトが増えてくると管理が追いつかず、見直しにも時間がかかりそうだと感じました。そこでGTDを実践できるアプリを探し始め、いくつかのアプリを試した結果、最終的に行き着いたのが「Nozbe」でした。
今回は、なぜ私が多くのタスク管理ツールの中からNozbeを選び、使い続けているのか、その理由をメリット・デメリット含めて整理してみました。GTDを実践したい方、タスク管理アプリを探している方の参考になれば幸いです。
私がNozbeを選ぶ理由(メリット)
1. GTD実践の強力なパートナーであること
これが最大の理由です。NozbeはGTDの考え方をスムーズに実践できるよう設計されています。
- 収集(インボックス): 頭の中の「気になること」は、とりあえず全てNozbeの「インボックス」に放り込めます。これで「忘れる不安」から解放されます。
- 整理(プロジェクト、カテゴリー、ラベル): インボックスに入れたタスクを、「プロジェクト」(達成したい目標や成果物)ごとに分類し、さらに「カテゴリー」(GTDでいうコンテキスト。例:「@PC」「@電話」「@買い物」など、タスクを実行する場所やツール)や「ラベル」(任意で設定できるタグ)で横断的に整理できます。
- 実行(次にする・優先タスク): 「今日何をすべきか」「今この場所(カテゴリー)でできることは何か」が明確になり、「次にする(Next Action)」に迷わず取り組めます。「優先タスク」機能で、特に重要なタスクを目立たせることも可能です。
紙でのGTDも素晴らしいですが、プロジェクトの見直しやタスクの移動などを考えると、デジタルツールであるNozbeの効率性は非常に高いと感じています。
2. いつでもどこでもアクセス可能!マルチプラットフォーム&クラウド対応
Nozbeはクラウドベースのサービスなので、データは常に同期されています。
- iPhoneやAndroidなどのスマートフォンアプリ
- WindowsやMac用のPCアプリ
- アプリがなくてもWebブラウザからアクセス可能
このように、デバイスを選ばずに、いつでもどこでも最新のタスクリストにアクセスできるのは本当に便利です。出先で思いついたタスクをスマホでサッと追加したり、PCでじっくりプロジェクトを整理したり、シームレスに作業できます。同期も非常に高速で安定しています。
3. 他の愛用ツールとスムーズ連携!
私が仕事や情報整理で欠かせないツール、EvernoteやGoogleカレンダー、Dropboxなどと連携できる点も大きな魅力です。
- タスクにEvernoteのノートを参考資料として直接リンク付け
- Nozbeで設定した締め切りをGoogleカレンダーに自動で表示
- タスクに必要なファイルをDropboxから添付
これにより、タスクを実行する際に必要な情報があちこちに散らばることなく、Nozbe上で一元管理できます。「あの資料どこだっけ?」と探す手間が省け、スムーズにタスクに取り掛かれます。
4. 自由度の高いタスク整理術!階層に縛られない柔軟性
多くのファイル管理やタスク管理ツールは、「フォルダ > サブフォルダ > ファイル」のような階層構造になっていますが、Nozbeは少し異なります。タスクやプロジェクトは基本的に並列で、それらに複数の「ラベル」や「カテゴリー」を付与することで、様々な角度から情報を整理・抽出できます。
例えば、「〇〇会議の資料作成」というタスクがあったとします。
- 「仕事」というプロジェクトに入れる
- 「資料作成」というラベルを付ける
- 「@PC」というタグ(コンテキスト)を付ける
こうすることで、「仕事」プロジェクト一覧からも、「資料作成」ラベル一覧からも、「PCの前でできること」カテゴリー一覧からも、このタスクを見つけることができます。この柔軟性と自由度の高さが、状況に応じてタスクを様々な角度から見直したいGTDの実践において、非常に強力な武器になります。自分なりのルールを作って使いこなす楽しさもありますね。
5. 繰り返し作業は「テンプレート」で効率化!
定期的に発生するタスク群や、プロジェクトの雛形は「テンプレート」として保存しておくことができます。
- 旅行の準備リスト
- 毎週の定例会議のアジェンダ作成
- ブログ記事の作成フロー
- 引っ越しの手続きチェックリスト
など、一度テンプレートを作っておけば、次回からはそれを呼び出すだけで、必要なタスクリストを一瞬で再現できます。タスクの抜け漏れ防止にもなりますし、毎回リストを作り直す手間が省けて非常に効率的です。私は定型的な業務プロセスなどに活用しています。
6. (おまけ)スマートウォッチでサッと確認!
これはNozbeを使い始めてから気づいたメリットですが、私が愛用しているスマートウォッチ(Galaxy Gear S3)と連携させることで、手元でサッと次のタスクを確認できます。Googleカレンダー経由での連携が主ですが、通知機能を使えばNozbeからのリマインダーも受け取れます。
「あれ、次何やるんだっけ?」と考えてしまう時間は、積み重なると意外と大きなロスになります。その点、手首を見るだけで次の行動を確認できるスマートウォッチは、紙やスマホよりも確認スピードが速く、タスク遂行の流れを止めないための強力なツールになり得ると感じています。(まだ試験的な使い方ですが、可能性を感じています!)
Nozbeの気になる点(デメリット)
もちろん、Nozbeにもいくつか気になる点、人によってはデメリットと感じるかもしれない点があります。
- コスト(有料プランが基本) Nozbeは無料プランもありますが、プロジェクト数が5つまでに制限されているため、本格的にGTDを実践しようとすると、すぐに有料プランが必要になるでしょう。(2018年10月現在)料金は決して安くはありませんが、私は日々のストレス軽減と生産性向上という価値を考えれば、十分に見合う投資だと感じています。
- 多機能ゆえの複雑さ メリットとして挙げた自由度の高さは、裏を返せば「どう使えばいいか最初は戸惑う」可能性があるということです。特にGTDの概念を理解していないと、プロジェクト、カテゴリー、ラベルなどをどう設定すれば良いか迷うかもしれません。自分なりの使い方を見つけるまでに少し試行錯誤が必要かもしれません。
- 日本語の情報がやや少ない? アプリ自体の日本語化はしっかりされていますが、使い方に関する詳細な情報やユーザーコミュニティでの議論などは、英語が中心になる場面が多いかもしれません。基本的な使い方で困ることは少ないと思いますが、より深く使いこなしたい場合は、英語の情報源にあたる必要が出てくるかもしれません。
まとめ
以上、私がGTD実践のためにタスク管理アプリ「Nozbe」を愛用している理由と、気になる点について整理してみました。
Nozbeは、
- GTDメソッドをスムーズに実践できる設計
- デバイスを選ばないクラウド同期の利便性
- EvernoteやGoogleカレンダーなど外部ツールとの連携
- 階層に縛られない柔軟なタスク整理
- テンプレートによる効率化
といった多くのメリットを持つ、非常にパワフルなツールです。一方で、有料であることや、多機能ゆえの初期設定の難しさといった側面もあります。
個人的には、GTDを本格的にデジタルツールで実践したいと考えている方には、間違いなく試す価値のあるアプリだと強く感じています。
もし興味を持たれたら、まずは無料プランで基本的な使い勝手を確認してみてはいかがでしょうか? プロジェクト5つ制限の中でも、Nozbeの雰囲気や基本的な操作感は十分に体験できるはずです。
タスク管理ツールは、最終的には自分に合ったものを見つけて、継続して使うことが何よりも重要です。この記事が、あなたのタスク管理やGTD実践のヒントになれば嬉しいです。