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リハ栄養を病院で広めるためにはどうすべきか

リハ栄養 広める
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私は、とあるリハビリ病院に勤務していますが、今年度よりリハ栄養を病院で広めていくために、NST委員会に入らせていただきました。そこから、NST対象ケースを絞り込む、フローチャートを作成し、導入に至りました。現在は、フローチャートから外れたケースに対してどう対応していくかを考えつつ、日々の臨床に勤しんでおります。

この記事は、リハ栄養をどう病院で広めるか悩んでいる、リハ栄養について病院で行いたいけど、どうしたらよいかわからないなどといった疑問に答えてきたいと思います。

目次

リハ栄養を広めるために、理学療法士としてどう行動すべきか?

結論:まずは自分が勉強すること。

私も今年の4月の段階では、なんだかんだほとんどリハ栄養の知識はありませんでした。そこで、まずはある程度リハ栄養の仕組みを作るために勉強する必要がありました。リハ栄養とはなにかといったレベルから、具体的にどのように実践していくべきなのかについては、知らないと仕組み作りはできないと思っています。ネット上でもわかりやすい栄養関連の情報はありますが、書籍をベースに学ぶと体系化されており、学びやすかったです。私が参考にしたのは、別の記事にまとめてありますが、3冊のみです。この3冊で割と幅広く網羅され、理解が促進しましたので非常に感謝しております。

リハ栄養を広めるために、ある程度学んだら、病院でどうすればよいか?

結論:多職種連携として、看護師や栄養士とのコミュニケーション量を増やす

リハ栄養とは、2職種以上がかならず連携する必要があると言われています。私は理学療法士ですので、最終的に栄養の提供に関与していないので、栄養士の方に情報を伝えることがメインです。なので、病院内での連携についてはコミュニケーションが重要であり、いろいろ相談したり、気軽に話せる関係であることが望ましいです。看護師や栄養士の方と栄養関連の話、患者さんの状態などの話をすることで、栄養について気にしてくれている理学療法士として認知されたり、逆にリハビリの状態や運動量について聴いてきてもらうためにも、風通しの良い関係作りが基盤として重要になります。これは、栄養に関わらず、昨今のチーム医療としては重要なことだと思います。

リハ栄養を広めるために、環境をどう整えていくか?

結論:多職種間だけでなく、同職種内でも栄養に関して情報発信していくことが大切

私の病院では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士で合計30~40名程度在籍しています。私は中間管理職的なポジションにいますが、栄養に関しての情報発信についてどう行うか日々悩んでいる段階でもあります。そんな私の考えですが、まず、栄養に関する情報発信の方法は、いくつかあります。

1つは勉強会。ツイッターで発信していたリハ栄養スライドの内容を厳選したもので一度リハ栄養の勉強会を行い、動画を作成し、同グループ内で共有していただきました。まず、栄養についての基礎的な内容で良いと思いますが、栄養に関心のあるスタッフとして認知してもらうこと自体が重要だったりします。そして、セラピストでも栄養について考えることがなぜ重要なのかを理解してもらうことで受け入れ安くなると思います。実際の経験としては、勉強会後に栄養科への相談件数は増加しました。

ハッシュタグで過去のスライドが全て見れます!

2つ目は、日々の情報発信です。当院では知識的なことを発信する機会が取りにくいです。なので発信内容は業務と関連した内容としています。毎週セラピストにNST対象ケースについてはNST回診の用紙に活動係数を入力するように仕組みをつくりました。そこで、毎週、活動係数の入力をお願いしますとアナウンスしています。忘れてしまう人がいるため、アナウンスすることも目的の一つですが、実はNST委員会に入っている理学療法士という印象を作ることも目的であったりします。最近はだいたい私がNST委員会に属しており、なにか栄養で困ったら聞いてもらえるような状態になってきています。なので割と有効な方法だと思います。

その他は今後実践していこうと思っていることとして、院内勉強会の開催、栄養科との連携頻度を促進するアナウンス、カンファレンス係との連携により、栄養科とリハビリの交流頻度の増加などを行っていこうと思っています。

まとめ

今回は、リハ栄養を病院内で拡散していくためにはどうするかということで、自分が今年度行ってきたことと今後行って行こうと考えている行動について記事を書かせていただきました。リハ栄養による加算があまりないためモチベーション的にあがりにくいため苦戦している方も多いのではないかと思いますので、参考にしていただけたら嬉しいです。

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