こんにちは! 精神疾患と難病を抱える理学療法士のPTケイです。
近年、在宅ワークやデスクワークが急速に普及し、私たちの生活から「座っている時間」を切り離すことは難しくなりました。朝起きてから夜寝るまで、仕事、食事、移動、そしてリラックスタイムでさえ、私たちは多くの時間を椅子やソファの上で過ごしています。
長時間座っていると、腰痛や肩こり、肥満、糖尿病といった体の不調につながることは、皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、もしその「座りすぎ」が、私たちの心の健康、つまりメンタルヘルスにまで深刻な影響を及ぼしているとしたら…?
「最近、なんだか気分が晴れない」 「理由もなく不安になったり、イライラしたりする」 「仕事のやる気が全く起きない…」
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、その原因は意外にも「座りすぎ」にあるのかもしれません。
この記事は、特に以下のような方にぜひ読んでいただきたいです。
- 1日の大半をデスクワークで過ごす方
- 在宅勤務になってから、気分の浮き沈みが激しくなったと感じる方
- 運動はしているはずなのに、なぜか心の疲れが取れない方
- ご家族やパートナーの心身の健康を気遣っている方
今回は、日本人勤労者を対象に行われた「座位行動(座っている時間)とメンタルヘルスの関連」についての医学論文を、専門用語をかみ砕きながら、どこよりも詳しく、そして深く解説していきます。
この記事を最後まで読めば、あなたの、そしてあなたの大切な人の心を守るための、科学的根拠に基づいた具体的な一歩がきっと見つかるはずです。
研究紹介:日本の研究が突き止めた「座りすぎ」と「心」の関連
まず、今回ご紹介する研究の結論からお話しします。
PREP法に則って、分かりやすくポイントからお伝えしますね。
【Point(結論)】 日本人男性において、1日に座っている時間が極端に長いと、メンタルヘルスの不調を抱えるリスクが大幅に高まることが明らかになりました。
【Reason(理由)】 これは、2016年に日本の研究グループが発表した研究で、9,335人もの日本人勤労者のデータを分析した結果、統計的に有意な関連性が確認されたためです。身体を動かす習慣の有無や、経済的な状況など、他の要因を考慮しても、この「座りすぎ」のリスクは依然として存在していました。
【Example(具体例)】 今回解説する論文はこちらです。
2016年4月、日本国の甲斐裕子氏らの研究グループは、日本人勤労者における座位行動とメンタルヘルスの関連についての横断研究を行いました。その結果、男性勤労者では座位時間が長いほどメンタルヘルス不良と関連し、特に1日12時間以上座る群ではリスクが2.74倍になる一方、女性では明確な関連は見られなかったと報告しました。
【Point(結論の繰り返し)】 ですから、この研究結果は、現代社会を生きる私たち、特に長時間労働が問題となりがちな日本の男性勤労者にとって、決して他人事ではない「警告」と言えるのです。
それでは、この衝撃的な研究の内容を、さらに深く掘り下げていきましょう。
【論文解説】座りすぎが心に及ぼす3つの衝撃的な事実
この研究から見えてきた、私たちの心と体の常識を覆すかもしれない、重要なポイントを3つに絞って徹底的に解説します。一つ一つの事実が、あなたの生活を見直すきっかけになるかもしれません。
衝撃の事実①:男性は1日12時間以上の座位でメンタル不調リスクが2.74倍に
この研究で最も衝撃的な発見は、男性における「座位時間」と「メンタルヘルス不良」の明確な関係性です。
「オッズ比2.74倍」とは、どれくらい危険なこと?
研究結果では、「1日の座位時間が6時間未満の人」と比べて、「12時間以上の人」はメンタルヘルス不良(気分・不安障害が疑われる状態)になるオッズ比が2.74倍だったと報告されています。
オッズ比
ある事象の起こりやすさを、要因がある群とない群で比較した時の指標です。1を基準とし、1より大きいとリスクが高く、小さいとリスクが低いことを示します。
「2.74倍」と言われても、いまいちピンとこないかもしれませんね。 これは、「座りすぎという要因だけで、メンタル不調になる確率が約3倍近くに跳ね上がる」とイメージすると、その深刻さが伝わるでしょうか。
これは、年齢や学歴、経済状況、さらには喫煙や飲酒の習慣といった様々な要因の影響を取り除いても、なお残る「独立したリスク」なのです。
さらに重要なのは、「座位時間が長くなればなるほど、リスクも右肩上がりに高まっていく」という点です。研究では、6時間未満の群を基準として、
- 6~9時間未満の群:1.11倍
- 9~12時間未満の群:1.75倍
- 12時間以上の群:2.74倍
と、座る時間が長くなるにつれて、見事にリスクが上昇していく傾向(用量反応関係)が確認されました。これは、この関連性が偶然のものではなく、非常に強い結びつきであることを示唆しています。
なぜ「12時間」が危険なラインなのか?あなたの座位時間は?
「1日に12時間も座っているなんて、さすがに自分は大丈夫だろう」 そう思った方も多いのではないでしょうか。しかし、この「12時間」という時間は、私たちが思っている以上に簡単に到達してしまう数字なのです。
この研究で調査された座位時間の内訳(男性の平均)を見てみましょう。
- 仕事中の座位:4.2時間
- テレビ視聴:1.9時間
- 仕事以外のパソコン使用:1.3時間
- その他(食事、団らんなど):0.7時間
- 移動(電車、車など):0.7時間
- 読書:0.7時間
これらを合計すると、平均で9.5時間になります。 もしあなたが、平均よりも残業が多いデスクワーカーだったらどうでしょう?
例えば、
- 仕事(残業含む):8時間
- 通勤(往復):1.5時間
- 食事(3食):1.5時間
- 帰宅後のPC・スマホ:2時間
- テレビ・動画視聴:1時間
これだけで、合計14時間です。 12時間のラインをあっという間に超えてしまいました。これは決して極端な例ではありません。在宅勤務の方は、通勤時間がない代わりに、休憩時間もPCの前から動かず、結果的に座位時間が長くなっているケースも少なくないでしょう。
自分の生活を振り返ってみて、ドキッとした方もいるのではないでしょうか。 まずは、自分が1日にどれくらい座っているのかを客観的に把握することが、対策の第一歩です。
【あなたの座位時間チェックアプリ】
あなたの1日の平均座位時間を計算し、メンタルヘルスへのリスク度をチェックしてみましょう。平日の1日と、休日の1日の生活を思い出しながら、各項目におよその時間を半角数字で入力してください。(例:8.5時間など)
あなたの座位時間リスク診断
1日のうち、各活動で座っている時間(単位:時間)を入力してください。
【平日】
【休日】
いかがでしたか? 自分の結果を見て、改めて生活を見直す必要性を感じた方も多いかもしれません。重要なのは、「運動をしているから大丈夫」とは限らないという点です。
この研究では、日々の運動量(MVPA)を考慮しても、座りすぎのリスクは消えませんでした。ジムで汗を流す30分も大切ですが、それ以外の23時間半をどう過ごすかが、私たちの心には大きく影響するのです。
衝撃の事実②:女性は結果が違う?座位時間とメンタルの不思議な関係
さて、ここまで男性における深刻なリスクについてお話してきましたが、「女性はどうなの?」と疑問に思った方も多いでしょう。 驚くべきことに、この研究では女性において、男性と同じような明確な関連は見られませんでした。
グラフにすると、男性のリスクは右肩上がりに上昇していくのに対し、女性のリスクは一貫した傾向がなく、むしろ少し下がってから横ばいになるような、複雑な形をしています。
なぜ女性は男性と結果が異なったのか?

この男女差の理由は、論文内でも「今後の研究課題」とされていますが、いくつかの可能性が考えられます。
- 社会経済的要因やライフスタイルの影響が大きい 論文では、女性は男性に比べて、座位時間とメンタルヘルスの関係に、配偶者の有無や雇用形態といった社会的な要因がより強く影響している可能性を指摘しています。例えば、この研究の対象者では、座位時間が長い女性ほど正社員の割合が高く、未婚率も高い傾向にありました。これらの要因が複雑に絡み合い、単純な「座位時間 vs メンタル」という構図になりにくかったのかもしれません。
- 座位行動の「質」の違い 同じ「座る」という行為でも、その内容には違いがあります。例えば、仕事で集中してPCに向かう8時間と、家族と談笑しながらリラックスして過ごす8時間とでは、心への影響は異なる可能性があります。男性と女性では、座位時間の内容(仕事、家事、育児、趣味など)の構成比が違うため、それが結果の差として現れた可能性も考えられます。
- ホルモンバランスなど生物学的な違い ストレスへの応答や感情の制御には、性ホルモンが関与していることが知られています。男性と女性では、こうした生物学的な基盤が異なるため、同じ「座りすぎ」というストレス要因に対して、心身の反応が異なるのかもしれません。
「6~9時間」座る女性のメンタルが最も健康的だった理由
さらに興味深いのは、女性では「1日の座位時間が6~9時間未満の群」が、最もメンタルヘルス不良のリスクが低かった(6時間未満の群の半分程度)という点です。
これは一体どういうことでしょうか? 私、PTケイの視点から考察すると、「適度なデスクワーク」が、女性にとって必ずしも悪影響だけではない可能性を示しているのかもしれません。
例えば、パートタイムの事務職のように、心身への過度な負担がなく、社会とのつながりや適度な緊張感を保てるような働き方は、むしろメンタルヘルスに良い影響を与える可能性があります。全く座らない立ち仕事や肉体労働も、それはそれで身体的な負担が大きいですから、「過度に身体を酷使せず、かといって一日中座りっぱなしでもない」というバランスの取れた状態が、女性の心にとって最も快適だった、と解釈することもできるかもしれません。
しかし、これはあくまで一つの可能性です。この結果をもって「女性は座りすぎても大丈夫」と考えるのは早計です。
女性でも油断は禁物!この研究の注意点
女性の皆さんに注意していただきたいのは、この研究はあくまで「総座位時間」しか見ていないという点です。 例えば、近年問題になっている「スクリーンタイム」(テレビやスマホ、PCの画面を見ている時間)とメンタルヘルスの関連を調べた別の海外の研究では、女性でもスクリーンタイムが週21時間を超えると、うつ病のリスクが1.13倍になるという報告もあります。
つまり、今回の研究で明確な関連が見られなかったからといって、女性が座りすぎのリスクと無縁というわけでは決してありません。特に、受動的で孤独になりがちな「一人での長時間のスマホ利用」などは、心の健康に悪影響を及ぼす可能性が十分に考えられます。
衝撃の事実③:なぜ「ただ座るだけ」で心が病んでしまうのか?

ここまで読んでくださった皆さんは、最大の疑問にぶつかっているはずです。 「なぜ、ただ座っているだけで、心がこれほどまでに影響を受けるのか?」 そのメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、先行研究などから、いくつかの有力な仮説が提唱されています。
メカニズム①:社会的孤立とネガティブ思考の増幅
論文の考察でも触れられていますが、特にテレビ視聴のような「受動的な座位行動」は、他者とのコミュニケーションを減らし、社会的な孤立につながる可能性があります。 考えてみてください。家に帰ってからずっと一人でテレビや動画サイトを見ていると、誰とも言葉を交わさないまま一日が終わってしまいます。人との交流が減ると、私たちは自分の内側にこもりがちになり、些細なことでもネガティブに考えてしまう「反すう思考」に陥りやすくなります。
反すう思考
過去の失敗や将来の不安など、ネガティブな事柄について繰り返し考え続けてしまう思考パターンのこと。うつ病や不安障害の発症・維持に深く関わるとされています。
座っている時間は、こうしたネガティブな思考を増幅させる「温床」になってしまう危険性があるのです。
メカニズム②:脳への血流低下と神経活動の停滞
私たちの体は、動くことを前提に設計されています。 特に「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの筋肉は、ポンプのように収縮することで、下半身に溜まった血液を心臓に押し戻す重要な役割を担っています。
しかし、長時間座り続けると、この筋肉のポンプ機能が働きません。その結果、全身の血流が悪化し、当然、脳への血流も低下します。脳は、体の中で最も多くの酸素と栄養を必要とする臓器です。その脳へのエネルギー供給が滞れば、思考力や集中力の低下はもちろん、感情をコントロールする機能にも影響が出てくるのは想像に難くありません。
さらに、運動によって分泌が促されるBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質があります。BDNFは「脳の栄養」とも呼ばれ、神経細胞の成長を促し、学習や記憶、そして気分の安定に重要な役割を果たします。座っている時間が長くなるということは、このBDNFが分泌される機会を失っていることにもつながり、脳が栄養不足の状態に陥ってしまうのです。
メカニズム③:全身に広がる「静かな炎症」
最近の研究で、「座りすぎ」が体内で微弱な炎症を引き起こすことが分かってきました。 動かないことで血流が滞ると、血管の内側に炎症を引き起こす物質が溜まりやすくなります。これは、すぐに痛みや熱として感じるような激しい炎症ではありません。しかし、火種がくすぶり続けるような「静かな炎症(慢性炎症)」が、じわじわと全身に広がっていきます。
そして、この慢性炎症が脳にまで及ぶと、うつ病の発症に関わる神経伝達物質(セロトニンなど)の働きを妨げたり、脳の神経回路にダメージを与えたりすることが指摘されています。つまり、座りすぎは、気づかないうちに体の中から心を蝕んでいく可能性があるのです。
このように、座りすぎは「社会的」「身体的」「生物学的」な複数の経路を通って、私たちのメンタルヘルスを脅かしていると考えられます。
今日からできる!座りすぎ解消&メンタルケア実践法5選

さて、座りすぎのリスクについて深く理解したところで、いよいよ具体的な対策についてお話しします。「分かってはいるけど、仕事だから座らないわけにはいかない…」という方もご安心ください。理学療法士の視点から、日常生活に無理なく取り入れられる、効果的な5つの方法を厳選しました。
1. 「25分座り、5分動く」ポモドーロ・テクニックの応用
デスクワークの集中力を高める時間管理術として知られる「ポモドーロ・テクニック」を、メンタルヘルス対策に応用しましょう。
【やり方】
- タイマーを25分にセットして、仕事や作業に集中します。
- タイマーが鳴ったら、必ず立ち上がって5分間の休憩を取ります。
- この5分間で、ただスマホをいじるのではなく、意識的に体を動かします。
【5分間でできるアクティビティ例】
- その場で足踏み・もも上げをする
- 軽いストレッチ(肩回し、背伸び、アキレス腱伸ばしなど)
- トイレに行く、飲み物を取りに行く
- 窓を開けて外の空気を吸う
- 階段を1階分だけ上り下りする
ポイントは、「大した運動でなくていいので、とにかく立ち上がって血流を促すこと」です。25分ごとの短い休憩は、血流をリセットするだけでなく、集中力を維持し、仕事の生産性を高める効果も期待できます。
2. 環境を強制的に変える!スタンディングデスクの導入
それでも、つい座り続けてしまう…という方には、環境を強制的に変えるのが最も効果的です。その代表格がスタンディングデスクです。
高価なイメージがあるかもしれませんが、最近では既存の机の上に置くだけの安価な卓上タイプや、手動で高さを変えられるものなど、様々な選択肢があります。
【PTケイからのワンポイントアドバイス】 いきなり一日中立つのは、かえって足腰の負担になります。まずは「1時間に15分だけ立つ」など、短い時間から始めてみましょう。スタンディングデスクを使う際は、片足に体重が偏らないように注意し、時々足踏みをするのがおすすめです。また、足元に柔らかいマットを敷くと、足裏への負担を軽減できます。
3. 「ながら運動」で座位時間をアクティブタイムに!
座っている時間を、全て「悪」と捉える必要はありません。座りながらでも、ちょっとした工夫で「アクティブな座位時間」に変えることができます。
- テレビを見ながら: CMの間にスクワットや足踏みをする。座ったまま、かかとの上げ下げ(カーフレイズ)を繰り返す。
- 歯磨きをしながら: つま先立ちをキープする。
- デスクワーク中に: 貧乏ゆすり。実は、貧乏ゆすりはふくらはぎの筋肉を動かし、血流を促進する効果が科学的にも認められています。周りの目が気にならない環境であれば、ぜひ試してみてください。
- バランスボールを椅子代わりにする: バランスボールに座ると、体を安定させるために自然と体幹の筋肉が使われます。ただし、長時間使用すると疲労につながるため、1日のうち1~2時間程度、通常の椅子と交換しながら使うのがおすすめです。
4. 「移動時間」を貴重な運動時間に変える意識
通勤や移動の時間も、座りっぱなしでは座位時間にカウントされてしまいます。この時間を有効活用しましょう。
- 電車やバスでは、意識的に立つ。
- エスカレーターやエレベーターではなく、階段を使う。
- 一駅手前で降りて歩く。
- 車通勤の方は、少し離れた駐車場に停めて歩く距離を稼ぐ。
これらの小さな積み重ねが、1日の総座位時間を減らし、活動量を増やす上で非常に大きな差を生み出します。
5. 睡眠の質を高め、心の回復力を向上させる
この研究では、座位時間が長い人ほど、睡眠時間も短い傾向があることが示唆されていました。 長時間労働で帰宅が遅くなり、リラックスタイムを確保しようとすると睡眠時間が削られてしまう…という悪循環に陥っているのかもしれません。
睡眠は、脳の老廃物を洗い流し、感情を整理し、ストレスをリセットするための非常に重要な時間です。睡眠不足は、それ自体がメンタルヘルスを悪化させる大きな要因となります。
- 就寝1時間前からはスマホやPCの画面を見ない。
- 毎日同じ時間に起きるようにして、体内時計を整える。
- 日中に軽い運動(ウォーキングなど)を取り入れると、寝つきが良くなる。
座りすぎ対策と合わせて、睡眠の質を見直すことで、心の回復力を高め、ストレスに強い状態を作ることができます。
まとめ:あなたの「座り方」が、あなたの「生き方」を変える
最後に、この記事の要点をもう一度振り返りましょう。
- 日本人男性において、1日12時間以上座る生活は、メンタル不調のリスクを2.74倍に高める可能性がある。
- 女性では男性ほど明確な関連はなかったが、これは社会的な要因などが複雑に絡んでいるためと考えられ、決して安全というわけではない。
- 座りすぎは、「社会的孤立」「脳の血流低下」「全身の慢性炎症」といった複数の経路から、私たちの心に悪影響を及ぼしている。
今回の研究は、私たち現代人にとって非常に重要なメッセージを伝えています。 それは、**「体の健康だけでなく、心の健康を守るためにも、私たちはもっと意識的に立ち上がり、動く必要がある」**ということです。
この記事で紹介した対策は、決して難しいものではありません。大切なのは、まず自分の「座りすぎ」というリスクを認識し、日々の生活の中で「あと一杯だけ、多く歩こう」「あと5分だけ、立ってみよう」と意識を変えることです。
その小さな一歩の積み重ねが、あなたの心と体を守り、より健康的で充実した毎日へと導いてくれるはずです。 あなたの「座り方」を見直すことが、あなたの未来の「生き方」そのものを、より良い方向へと変えていくと、私は信じています。
参考文献
甲斐裕子, 角田憲治, 永松俊哉, 朽木勤, 内田賢(2016).日本人勤労者における座位行動とメンタルヘルスの関連.体力研究, 114, 1-10.
健康・医学関連情報の注意喚起
本記事は、座位行動とメンタルヘルスに関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の医学的アドバイスを提供するものではありません。 うつ病などの診断や治療については、必ず精神科や心療内科などの医療従事者にご相談ください。
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