訪問リハビリという働き方が気になっているけれど、なかなか一歩を踏み出せない理学療法士の方は多いのではないでしょうか。
12年間、同じ病院で理学療法士として勤務してきた私自身も、実はつい最近まで「転職」という選択肢を頭の片隅に追いやり続けていました。
人間関係のしがらみ、年齢への不安、未経験の分野への恐怖心。そうした感情が積み重なって、動けなくなってしまう気持ちは痛いほどわかりますね。
この記事では、そんな私自身の体験と、公的機関が発表している最新データをもとに、病院から訪問リハビリへの転職という選択肢を、できるだけリアルに、そして冷静にお伝えしていきたいと思います。
1. なぜ理学療法士は「転職が怖い」と感じるのか?12年間病院に居続けた末に見えた本音

長年勤めた病院で「転職が怖い」と感じてしまう心理の正体
理学療法士が転職を「怖い」と感じてしまう理由は、実は数字にもはっきりと表れているんですね。
メディカルサポネットが公開した『PTOTST白書2024年度版』によると、リハビリ職が退職・転職を検討する理由の上位は以下のようになっています。
- 「給料・待遇」:54.3%
- 「人間関係」:41.7%
- 「雇用形態・働き方」:32.7%
この数字を見ると、「自分だけが悩んでいるわけじゃないんだ」と、少し肩の荷が下りる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(正直に言うと、私も長い間「こんな悩みを持っているのは自分だけなんじゃないか」と思い込んでいたんですよね…)
理学療法士 転職 怖いという心理について、もっと詳しく知りたい方は下記のリンクも参考にしていただけると嬉しいです。
理学療法士 転職 怖い 心理についてより詳しく知りたい方はこちら
私が同じ病院を辞められなかった理由
私が12年間、同じ病院を辞められなかった本当の理由は、実はシンプルでした。「今の環境が嫌なわけではないけれど、変化することへの恐怖が、現状維持の不満を上回っていた」んです。
給料に不満がないわけではない。人間関係にストレスを感じないわけでもない。でも「今より悪くなったらどうしよう」という不安が、いつも一歩を踏み出す勇気を上回っていたんですよね。
転機になったのは、ある後輩の一言でした。「ケイさん、ずっとここにいるつもりなんですか?」と、何気なく聞かれたんです。その瞬間、自分がいつの間にか「辞める」という選択肢自体を、思考の外に追い出していたことに気づいてしまって…(正直、かなり動揺しました(笑))
そこから「怖いから動かない」のではなく「怖いけど、まずは情報だけ集めてみよう」という小さな一歩に切り替えたのが、私の転職活動の始まりでした。
「同じ病院に長くいるほど転職しづらくなる」は本当か?
「長く勤めれば勤めるほど、転職のハードルは上がっていく」——これは、多くの理学療法士が感じている感覚だと思います。
実際のデータを見てみましょう。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士等を含むリハビリ職(企業規模10人以上)の平均勤続年数は8.4年(男性9.2年、女性7.6年)、平均年齢は36.2歳となっています[1]。
つまり、多くの理学療法士は10年前後で一度キャリアの転換点を迎えているとも読み取れる数字ですね。
これを見ると、「12年間も同じ病院にいた自分は、平均よりも長く留まっていた」という事実に、あらためて気づかされました。
長く勤めることが悪いわけでは決してありませんが、「長く勤めているから転職できない」というのは、思い込みである可能性が高いということは、ぜひ知っておいていただけると嬉しいです。
理学療法士 同じ病院 長年 転職というテーマについては、さらに詳しくまとめた記事がありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
理学療法士 同じ病院 長年 転職についてより詳しく知りたい方はこちら
病院特有の人間関係の縛りから抜け出すために必要な考え方
病院という組織は、医師・看護師・リハビリスタッフ・事務職など、多くの職種が密接に関わり合う環境ですね。
その分、人間関係の距離感が近くなりやすく、良くも悪くも「馴染みすぎる」ことで身動きが取りづらくなってしまうケースが少なくありません。
日本理学療法士協会の統計情報によると、会員数14万人超のうち、圧倒的多数が病院・診療所等の医療施設に所属しており、その内訳は以下のようになっています[2]。
- 高度急性期:5,602人
- 急性期:24,101人
- 回復期リハ:19,102人
つまり、多くの理学療法士が同じような「病院という濃密な人間関係の中」で働いているということですね。この環境に居続けることで、「ここでの評価」や「ここでの立場」が、自分のアイデンティティの一部になってしまう感覚、わかる方も多いのではないでしょうか。
理学療法士 人間関係 縛り 抜け出すという悩みに向き合うためのヒントは、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
理学療法士 人間関係 縛り 抜け出すについてより詳しく知りたい方はこちら
人間関係の限界について私の場合は…
人間関係で限界を感じた出来事は、正直、一つに絞れないくらいたくさんあります(笑)。
その中でも印象的だったのは、リハビリの方針について自分の意見を発言したときに、「上の人の意見が強い」という上下関係に疲弊してしまったことでした。
年齢や勤続年数ではなく、患者さんにとって何が最善かで議論できる環境を求めていたはずなのに、いつの間にか「上下関係を守ること」が優先されるようになっていく組織の空気に、じわじわと疲弊していったんですね。
(今振り返れば、あの時にもっと早く動いていればよかったな…と思う部分もあります)
でも、この経験があったからこそ、「人間関係の縛りから抜け出す」という選択肢の価値を、身をもって理解できたのだと思っています。
2. 病院リハと訪問リハビリは何が違う?業務内容・年収・やりがいを徹底比較

病院と訪問リハビリの決定的な違い|1日の業務フローで見る働き方の差
病院勤務と訪問リハビリでは、1日の過ごし方が大きく異なります。
訪問リハビリテーションは、法令上以下のような基準で運営されています。
- 事業所には「専任の常勤医師1人以上」「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を適当数」配置することが規定されている
- サービスは1回20分を1単位とし、医師の指示および訪問リハビリテーション計画書に基づき提供される
(出典:厚生労働省令「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」)[3]
この法令に基づいて、実際の業務フローを比較すると、以下のような違いが見えてきます。
病院勤務 vs 訪問リハビリの1日スケジュール比較(イメージ)
| 時間帯 | 病院勤務 | 訪問リハビリ |
|---|---|---|
| 午前 | 外来・入院患者を複数担当。カルテ記載も同時並行 | 事業所出発→複数件の在宅訪問。1件20〜60分 |
| 午後 | リハビリ継続、カンファレンス、書類業務 | 訪問継続、移動時間あり |
| 夕方 | 記録・申し送り・多職種会議 | 記録・報告書作成、ケアマネへの連絡 |
| 特徴 | 同じ建物内で複数患者を並行対応 | 1件ずつ移動しながら単独対応 |
病院では「同じ空間で多職種が連携しながら」進む一方、訪問リハビリは「移動を伴いながら、基本的に単独で判断していく」という点が最大の違いといえますね。
病院 理学療法士 訪問リハビリ 違いについては、こちらの記事でさらに詳細な比較をまとめていますので、あわせて読んでみてください。
病院 理学療法士 訪問リハビリ 違いについてより詳しく知りたい方はこちら
訪問リハビリ理学療法士のリアルな年収事情(10年目の給与例)
年収は、転職を検討する上で誰もが気になるポイントですよね。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士・作業療法士等の平均所定内給与は月額29.82万円、年間賞与71.72万円、推定平均年収は約443.6万円(男性466.8万円、女性417.3万円)となっています[1]。
さらに、ハローワークの求人賃金統計における理学療法士の基準賃金単価(時給換算)は、経験10年目で2,145円、経験0年目で1,363円というデータがあります。
一方で、訪問リハビリ(訪問看護ステーション等)は「基本給+訪問手当(インセンティブ)」という給与設計が多く、求人上の年収帯は400万〜650万円とされるケースが見られます(求人相場の傾向情報のため、一次統計ではない点はご留意くださいね)。
つまり、経験を積んだ理学療法士ほど、訪問リハビリのインセンティブ構造がプラスに働きやすい傾向があるということですね。
理学療法士 10年目 年収 訪問リハビリというテーマについて、より具体的な給与モデルを知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
理学療法士 10年目 年収 訪問リハビリについてより詳しく知りたい方はこちら
転職前後のギャップを感じた経験談
転職前後の給与のギャップで驚いたことは、正直、良い意味でのギャップでした。
病院時代は基本給と固定の手当だけで、正直「頑張っても頑張らなくても、給与は大きく変わらない」という感覚がありました。
私の場合はパートタイムだったのでインセンティブが生じたりすることはあまりありませんが、病院ではスタッフの誰かが体調不良になった際は、患者さんを通常の予定よりも2、3件多く見たりすることもざらにありました。しかし、私が勤めている訪問の職場では訪問件数1件あたりの単価によって給料が決まるので、多く患者さんのリハビリを行ったらその分、給料にも反映する点は不思議な感覚がありました。
もちろん、これは事業所によって仕組みが全く異なるので、「訪問リハビリなら必ず給与が上がる」というわけではないのですが、給与の構造自体が変わることは知っておいて損はないと思います。
訪問リハビリだからこそ実感できるやりがいと新たなチャレンジ
訪問リハビリの最大の魅力は、「利用者さんの生活の場」に直接入り込んでリハビリを提供できるという点だと感じています。
病院では見えなかった「自宅の段差」「家族の介助力」「実際の生活動線」を目の当たりにすることで、より実践的で、患者さん一人ひとりに寄り添ったリハビリ計画を立てられるようになるんですね。
厚生労働省の「介護給付費等実態統計」によると、訪問リハビリテーションの利用者数は15万人を超えて推移しており、社会的なニーズは非常に高い分野だといえます。
また、社会保障審議会介護給付費分科会の資料では、訪問リハビリテーションの収支差率は10.8%であり、全介護サービス平均(4.7%)よりも良好な水準にあるとされています。経営的にも安定しやすい業態であることが、こうした数字からも伝わってきますね。
訪問リハビリ 理学療法士 やりがい チャレンジについて、より具体的な現場の声をまとめた記事もありますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
訪問リハビリ 理学療法士 やりがい チャレンジについてより詳しく知りたい方はこちら
知っておくべき訪問リハビリのデメリット・大変なこと
もちろん、訪問リハビリには大変な部分も少なくありません。
- 一人で判断する責任の重さ:病院のように、すぐ隣に先輩や医師がいるわけではないため、その場での判断力が求められる
- 移動・体力面の負担:雨の日、猛暑日、積雪時なども移動が必要になる
- 緊急時の対応:利用者さんの急変時、単独でどう動くかを事前にシミュレーションしておく必要がある
また、令和6年度(2024年)の介護報酬改定では、訪問看護ステーションのPT等が行う訪問について、看護職員の訪問回数を下回る場合の減算(1回8単位減算)などの適正化策が導入されました。
さらに、LIFEへのデータ提出やリハビリテーション会議の開催など、書類作成・多職種連携業務が増加傾向にあることも、事前に知っておきたいポイントです。
訪問リハビリを行ったときの失敗談
初めての訪問で戸惑った失敗談としては、道に迷って利用者さんの家になかなか着けず、迷子になったことがあります。(しかし、なんとかリハビリ開始の時間には間に合いました。セーフでした。)
病院なら「フロアを移動する」くらいの感覚だったものが、訪問では「知らない住宅街を、ナビを頼りに一人で走る」という全く違う緊張感に変わるんですね。(Googleマップ通りの住所じゃないときがあるので要注意ですよ笑)
最初は本当に、車の中で「今日も遅れませんように…」と祈るような気持ちで運転していました(今思えば笑い話ですが、当時は結構必死でした)。
でも、この「予測できない状況に一人で対応する力」こそが、訪問リハビリで着実に鍛えられていく部分なのだと、今では実感しています。
3. 未経験・30代後半〜40代からでも本当に大丈夫?転職への不安を解消する答え

訪問リハビリ未経験の理学療法士が知っておくべき転職のポイント
「訪問リハビリは未経験だから不安…」という声は本当によく聞きますね。
でも、実は法令上、こうした不安に対応する仕組みが整えられています。
「指定訪問リハビリテーション事業者は、理学療法士等の資質の向上のために、その研修の機会を確保しなければならない」と規定されており(指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準 第32条3項等)、多くの事業所では先輩PTや看護師による同行訪問・OJT研修を実施しています[3]。
つまり、「未経験だから受け入れてもらえないのでは」という心配は、必要以上に大きくなりすぎているケースが多いということですね(とはいえ、事業所選びの際には研修体制の有無をしっかり確認することをおすすめします)。
訪問リハビリ 未経験 理学療法士 転職について、より具体的な準備方法をまとめた記事もありますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
訪問リハビリ 未経験 理学療法士 転職についてより詳しく知りたい方はこちら
30代後半・40代での転職は遅い?ベテラン理学療法士ならではの強みの活かし方
「もう30代後半だし、40代だし…転職は遅いのではないか」という不安を抱える方は、決して少なくありません。
しかし、データを見てみると、ベテラン層にはむしろ十分な選択肢があることがわかります。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」による年代別給与データ(男性)は以下の通りです。
- 35〜39歳:所定内給与 月額33.6万円/年間賞与84.0万円(推計年収 約487万円)
- 40〜44歳:所定内給与 月額34.8万円/年間賞与81.3万円(推計年収 約500万円)
こうした数字からも、30代後半〜40代は、キャリアにおいてむしろ市場価値が高まっていく年代であることが読み取れますね。
さらに、病院で培った以下のようなスキルは、訪問リハビリの現場で高く評価される傾向があります。
- リスク管理能力
- 疾患別の臨床知識
- 他職種(医師・ケアマネジャー等)との連携力
「未経験だから」「年齢的に遅いから」という理由だけで諦める必要は全くない、という視点を持っていただけると嬉しいです。
理学療法士 30代後半 40代 転職 遅いというテーマについて、より深く掘り下げた記事もありますので、あわせて読んでみてくださいね。
理学療法士 30代後半 40代 転職 遅いについてより詳しく知りたい方はこちら
年齢を理由に転職を迷った本音
年齢を理由に転職を迷った本音を言うと、「今から新しい環境に飛び込んで、若い子たちと同じスタートラインに立つのは恥ずかしい」という気持ちが、正直かなり強くありました。
でも実際に転職活動を始めてみると、面接で評価されたのは「若さ」ではなく、「12年間、病院でどんな患者さんと向き合ってきたか」という経験そのものでした。
決断後に感じた変化としては、「年齢はハンデではなく、むしろ武器になり得る」という当たり前のようで見えていなかった事実に、ようやく気づけたことですね。
(あの時、もっと早く気づいていれば…と思う部分もありますが、これも今のタイミングだったからこそ気づけたことなのかもしれません)
あなたは訪問リハビリに向いている?適性チェックリスト
訪問リハビリへの適性を、簡単なセルフチェックで確認してみましょう。
- □ 自律的な判断力:1人での訪問時に、トラブルや急変に落ち着いて対応できそうか
- □ 柔軟なコミュニケーション力:利用者・家族、ケアマネジャー、訪問看護師との連携が苦にならないか
- □ 移動手段の確保:普通自動車運転免許、または自転車・原付バイクの運転が可能か
- □ 書類作成への耐性:LIFEデータ提出やリハビリ会議など、事務作業が増える傾向を受け入れられるか
- □ 一人で考える時間が好きか:常に誰かに相談しながら進めるより、自分で組み立てていく働き方に魅力を感じるか
チェックが多いほど、訪問リハビリという環境に馴染みやすい可能性が高いといえますね。もちろん、これは絶対的な基準ではなく、あくまで一つの目安として捉えていただけると嬉しいです。
4. 病院を辞める前に知っておきたい!働きながら進める転職活動の実践ステップ

現職の病院で働きながら進める転職活動の具体的な手順とコツ
転職活動は、「在職中に進める」のが基本的におすすめです。
在職中に転職活動を進めるメリットは、以下の通りです。
- 無収入期間を防げる
- 複数事業所の労働条件(インセンティブ設計、移動手段、研修体制)を比較検討できる
- 焦らず、じっくりと自分に合った職場を見極められる
一つの事業所だけを見て決めるのではなく、複数の候補を比較しながら進めることで、「入ってから後悔する」というリスクを大きく減らすことができますね。
理学療法士 働きながら 転職活動 手順について、具体的なスケジュールの立て方をまとめた記事もありますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
理学療法士 働きながら 転職活動 手順についてより詳しく知りたい方はこちら
退職を伝えたら引き止められた…円満退職のための伝え方とタイミング
退職を切り出す際、多くの方が「引き止められたらどうしよう」という不安を抱えますよね。
まず、法律上の基本を確認しておきましょう。期間の定めのない雇用契約(正社員等)の場合、解約(退職)の申し入れから2週間を経過することで雇用契約は終了するとされており、会社の承認は法律上必須ではありません(民法第627条第1項)[4]。
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つまり、「引き止められたら退職できないかも…」と過度に恐れる必要はないということですね。ただし、円満に退職するためには、以下のようなポイントを押さえておくと安心です。
- 退職の意思は直属の上司に、まず口頭で伝える(いきなり退職届を提出するのではなく、相談という形から入るとスムーズです)
- 就業規則に記載されている「退職申し出期限」を確認する(1ヶ月前、2ヶ月前など、病院によって異なるケースが多いです)
- 引き止められた際の返答を事前にシミュレーションしておく(「給料を上げるから」「異動させるから」といった提案に、心が揺れてしまう方も少なくありません)
転職エージェントは本当に必要?賢い活用方法と注意点
「転職エージェントを使うべきかどうか」という点も、よく相談を受けるテーマです。
結論としては、訪問リハビリという特殊な領域に強いエージェントを選べば、活用する価値は十分にあると感じています。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 非公開求人へのアクセス(訪問リハビリ事業所は、Web上に求人を出していないケースも多いです)
- 労働条件の交渉代行(給与・インセンティブ設計・移動手段の扱いなど、自分では聞きにくい条件もエージェント経由なら確認しやすくなります)
- 業界情報の提供(事業所の内部事情や、離職率の傾向なども教えてもらえることがあります)
一方で、注意点もあります。
- 複数のエージェントに登録し、情報を比較する(1社だけの情報を信じすぎると、視野が狭くなりがちです)
- エージェントの「おすすめ」を鵜呑みにしない(エージェントにも紹介先とのビジネス上の関係があるため、あくまで参考情報として捉えるのがおすすめです)
5. まとめ:訪問リハビリという選択肢を、後悔のない形で選ぶために
ここまで、訪問リハビリへの転職を検討する理学療法士の方が抱きやすい不安について、できるだけ具体的にお話ししてきました。
改めて振り返ると、押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 給与面:基本給に加え、訪問件数に応じたインセンティブが上乗せされる事業所が多く、経験を積むことで収入アップも十分に見込める
- 働き方の変化:チームでの安心感から、一人で判断する自律性へのシフトが最大の変化であり、事前の心構えが大切
- 未経験・年齢への不安:法令上の研修体制が整っている事業所が多く、30代後半〜40代のベテラン層こそ評価されやすい市場でもある
- 転職活動の進め方:在職中に複数の事業所を比較し、退職時は法律上の権利を理解した上で、円満な伝え方を心がける
「訪問リハビリに向いているかどうか」は、一度働いてみないと本当のところは分からない部分もあります。
でも、事前にできる準備は決して少なくありません。情報を集め、適性を確認し、複数の選択肢を比較しながら進めること――このプロセスを丁寧に踏むことで、「訪問リハビリに転職してよかった」と思える可能性を、着実に高めていくことができるはずです。
もし今、「訪問リハビリ、気になっているけど一歩が踏み出せない」という状態であれば、まずは情報収集から始めてみてくださいね。あなたのキャリアにとって、今回の記事が少しでも後押しになれば嬉しく思います。
参考文献
- 厚生労働省. 令和5年賃金構造基本統計調査. 厚生労働省ホームページ. https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html
- 厚生労働省. 訪問リハビリテーションの現状等について. 厚生労働省ホームページ. https://www.mhlw.go.jp/
- 厚生労働省. 指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準(平成11年厚生省令第37号). e-Gov法令検索. https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=411M50000100037
- 民法第627条. e-Gov法令検索. https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089





