訪問リハビリは何をする?1回の流れと職種別の訓練内容を解説

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訪問リハビリは何をする?1回の流れと職種別の訓練内容を解説
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「訪問リハビリを勧められたけれど、実際に家に来て何をしてくれるのか、正直よくイメージが湧かない…」というご家族やご本人の声を、現場でもよく耳にします。

知らないものって、それだけで不安になってしまいますよね。

この記事では、訪問リハビリ1回の流れから、PT・OT・STそれぞれの訓練内容、そしてご家族にできるサポートまで、現場経験をもとに順を追ってお伝えしていきます。

急性期から維持期まで、幅広い病期の現場を見てきた理学療法士だからこそお伝えできる「実際のところ」を、この記事に詰め込んでいますので、読み終わる頃には安心して利用を検討していただけるようになるはずです。

目次

訪問リハビリの内容は目的別・時間で決まる全体像

訪問リハビリの内容は目的別・時間で決まる全体像

訪問リハビリは1回20分を1単位とし、40分(2単位)や60分(3単位)を組み合わせるのが基本です[1]。頻度は週1〜3回が多く、上限は週6回(概ね120分)ですが、体調や目的に応じて調整されます[1]

内容はPT・OT・STが自宅を訪問し、以下を組み合わせて支援します[1]

  • 心身機能の維持・改善:筋力・柔軟性・バランス訓練、拘縮や痛みの緩和、嚥下やコミュニケーションの評価・訓練
  • ADL・IADLの自立支援:起き上がり・移乗・歩行・トイレ・入浴・着替え・家事などの動作訓練
  • 住環境調整・福祉用具の適合:手すりや段差解消の助言、歩行器・車椅子の選定・指導

訪問リハビリ1回の流れ|訪問から終了まで

訪問リハビリは1回20分〜1時間程度で、だいたい決まった流れで進んでいきます。

まずは血圧・脈拍・体温などのバイタルチェックからスタート。前回訪問からの体調変化や睡眠・食欲の様子も聞き取り、その日のコンディションを確認します(数値だけでなく表情や声のトーンも大事な情報だったりします)。

体調に問題がなければメインの訓練へ。関節可動域訓練や筋力トレーニング、起き上がり・立ち上がりなどの基本動作練習、歩行練習や自宅内での応用動作練習を行います。自宅の環境に合わせて実際の生活動作に近い形で練習できるのが、訪問リハビリならではの強みです。

訓練後はご家族への声かけや介助方法のアドバイスも行います。「こう介助すると本人もご家族も楽になりますよ」といった具体的な提案をし、最後に記録を残してケアマネジャー等への申し送りをして終了です。

一つひとつは地味に見えても、この積み重ねが在宅生活を支える土台になっていくと私は考えています。

職種別に異なる訪問リハビリの内容(PT・OT・ST)

職種別に異なる訪問リハビリの内容(PT・OT・ST)

訪問リハビリは、担当する職種によって訓練の中身が少しずつ変わってきますね。

それぞれの専門性を活かして、生活に直結する内容を行っていくのが特徴です。

理学療法士(PT)が行う運動・歩行訓練

  • 関節可動域訓練、筋力トレーニング
  • 歩行練習、バランス訓練
  • 起き上がり・立ち上がりなどの基本動作訓練

体の土台となる「動く力」を整えるのがPTの役割です。

作業療法士(OT)が行うADL・家事動作訓練

  • 食事・入浴・トイレなどのADL訓練
  • 調理・洗濯などの家事動作練習
  • 自助具の提案や住環境調整

「その人らしい生活動作」を取り戻すサポートといったところですね。

言語聴覚士(ST)が行う嚥下・言語訓練

  • 嚥下機能の評価・訓練
  • 失語症・構音障害への言語訓練
  • 高次脳機能へのアプローチ

食べる・話すという生活の根幹に関わる部分を支えています。

(正直、職種の垣根なく協力し合う場面も多いんですが…それはまた別のお話ですね)

家族ができる訪問リハビリのサポートと関わり方

リハビリを見学・同席する際のポイント

訪問リハビリはご本人と療法士だけで進めることも多いですが、ご家族に同席していただけるととても心強いです。

  • 普段の生活で困っていることを直接伝えられる
  • 介助方法のコツをその場で確認できる
  • 本人が頑張る様子を間近で見てもらえる

といったメリットがあります。毎回付き添う必要はなく、「気になる日だけ」「介助方法を覚えたいときだけ」で十分です。

自宅でできる自主トレーニングの促し方

自主トレーニングは、ご家族が「一緒にやろう」と声をかけるだけで継続率がぐっと上がります。

  • 回数や強度にこだわらず「続けること」を優先する
  • カレンダーやメモに記録し、小さな達成感を積み重ねる
  • できていない時も責めず、さりげなく声かけする

という関わり方がおすすめです。監視役になると負担になるので、あくまで「応援団」というスタンスでいていただけるとよいかなと思います。

訪問リハビリを受けられる対象者と利用条件

訪問リハビリを受けられる対象者と利用条件

ここまでご紹介した内容は、あくまで訪問リハビリを利用できる方が対象です。訪問リハビリは誰でも自由に受けられるわけではなく、主治医の指示書があること原則として通院が困難な状態であることなどの基本条件に加え、要支援・要介護認定の有無や年齢によって「介護保険」「医療保険」のどちらが適用されるかが変わってきます。

ご自身やご家族のケースがどちらに当てはまるのか、詳しくは訪問リハビリの利用条件とは?保険や対象者をPTが徹底解説をご覧ください。

訪問リハビリの費用は保険適用で軽減される

訪問リハビリの費用、実は「介護保険」か「医療保険」かで仕組みが変わってくるんですよね。

  • 介護保険:要支援・要介護認定を受けた方が対象で、原則こちらが優先されます
  • 自己負担:所得に応じて1〜3割が基本ですね

(ややこしいので丸暗記しなくても大丈夫です・笑)具体的な計算方法や、ご自身のケースがどちらに当てはまるのかは、こちらでじっくり整理しています。

詳しくは訪問リハビリの利用条件とは?保険や対象者をPTが徹底解説をご覧ください。

なお、似た名前の「訪問看護からのリハビリ」は制度上別のサービスで、費用の仕組みもわずかに異なります。訪問看護のリハビリと訪問リハビリの費用の違いで解説していますので、あわせてご確認ください。

訪問リハビリを始める手順|申し込み方法

訪問リハビリを始める手順|申し込み方法

訪問リハビリを始める流れは、大きく分けると「相談」「申し込み」「担当者会議」「サービス開始」というステップを踏むことになりますね。

とはいえ、医療保険か介護保険か、そもそも対象になるかどうかで手順や窓口が変わってくるので、ここで細かく説明すると却って混乱してしまうかもしれません(実は私自身も、現場に出るまでこの制度の複雑さに苦戦しました…(笑))。

具体的な申し込み方法や必要な書類、相談先については、詳しく解説した記事を別に用意していますので、そちらを参考にしていただけると嬉しいです(訪問リハビリの始め方について詳しくはこちら)。

まとめ:訪問リハビリで何をするか理解して不安なく利用しよう

ここまで、訪問リハビリで実際に行う内容について、1回の流れや職種別の訓練内容、ご家族の関わり方を中心に見てきましたね。

自宅という生活の場だからこそできる練習がある一方で、「これって訪問リハビリでお願いできるのかな?」と迷う場面も出てくるかと思います。

そんなときは、

  • 担当の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に直接相談してみる
  • ケアマネジャーに希望を伝えて調整してもらう

という形で、遠慮せず声をかけていただけると嬉しいです(一緒に暮らすご家族だからこそ気づけることも、実はたくさんありますからね)。

なお、対象者の条件や費用、利用開始の手順といった部分は、それぞれ別記事で詳しく整理していますので、そちらもあわせて確認していただくと、より安心して利用につなげられるかなと思います。

「何をするか」がわかれば、訪問リハビリはぐっと身近なサービスになってきますね。まずは一歩、相談から始めてみるのもおすすめです。

引用文献

  1. [1] 厚生労働省. 介護サービス情報公表システム(訪問リハビリテーション). 厚生労働省. https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group5.html. 発行年不明. 2026年08月29日アクセス.
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