こんばんは。3連勤終わりました!明日は休みです。最近休みは歯医者へ行きます。虫歯です。虫歯の治療です。削ります。5本あります。2本治療しました。あと三本あります。明日は、2本やります。早く終わってほしい・・・。
さて、日本理学療法学術研修会まとめシリーズ第三弾です。
第一弾
第二弾はこちら
本日は協会が望む理学療法士です。
そんなことあまり考えたことがない人も多いと思いますし、別に協会が望むPTになりたいわけではなく、自分のやりたい分野を勉強していければいいと考えるひとも多いかと思います。
私も、そう思いますが、自分がやりたいことをやっていくためには、周りのことを知らないといけないとも思います。協会が望む理学療法士が何なのかを知っておくことで、そういうことが望まれるのか!そこがポイントなのか!と知ることで、自分もそうなりたいと思えれば、もしかしたら、自分の目指している理学療法士の考えが変わることもあるかもしれませんね。
今回の講義では、以下のポイントが説明されました。
以下、まとめて理学療法士協会が望む10の理学療法士像としてまとめます。
①ジェネラリストとしてスペシャリストを極める
ジェネラリストの要素を持つことを推奨しているが、そのうえで2つ3つの専門的な分野においてスペシャリストであることを望んでいるようです。どちらがいいというのではなく、両方の要素を併せ持っていることが重要になっています。
②予後予測の基盤となる考えをもっている
ICFを用いてそれぞれの因子について整理していけることを望んでいます。特に、今後参加レベルで地域参加や社会参加へどうつなげていけるかを考えて実践していける人材を求めているとのことでした。
③評価ができる(動作分析)
動作分析において、観察の視点がセラピスト間で共用でき、だれが見てもそうだというような分析が行えるような分析ができる理学療法士を望んでいます。理学療法士の動作分析方法として共通認識があることが望ましいとのことでした。
④問題解決ができる(分析からプログラム)
自己サイクルとして、研修会や専門書、文献等で得た知識を活用し、利用者サイクルで評価し分析し、問題点を抽出するという一連の評価からプログラム立案までのアセスメント等がしっかり行えることが求められています。決して自己サイクルのみで、講習会で得た知識を、患者様に当てはめ、治療技術で改善を図るのではないのです
⑤PDCAができる
評価+PDCAということで、EPDCAを強調されていました。Eをしっかりやっていないことが多いとのことでした。
E:評価、P:プラン策定、D:実行、C:再評価、A:改善
これらのサイクルは、高速で回したほうがいいとビジネスでは言われることが多い気がしますが、常に臨床はPDCAの連鎖なのかもしれません。よく考えて臨床をやっていくことが重要になりますね。
⑥評価ができる(予後予測)
理学療法士の品質管理という話もここで出ました。評価方法にしてもバラバラではよくないのです。理学療法の標準化はだれがやっても評価の内容が統一されており、評価結果の誤差が少ないものが求められています。
⑦義肢、装具、福祉用具などを活用し最適な代償アプローチの実践ができる
最新の情報を駆使し、予後予測を把握したうえで様々な種類からもベストな選択が求められます。代償アプローチを活用しながら、心身機能の向上にベストを尽くせる理学療法士が求められています。
⑧説明ができる
社会人としてのマナーを持った説明能力、患者家族が納得する説明能力、他スタッフに伝達できる能力、学生、部下に伝達できる能力が説明責任として求められています。話し方、聞き方についてはだれが指導していけばいいのでしょうか。一つは自己学習ですが、もう一つは職場での部下を指導する際に、どのように指導していけばよいのかを考えていくことが必要だと思います。
⑨記録ができる(多職種から理解される記録)
カルテです。電子カルテでも紙カルテでもカルテ記載のあるべき姿は変わらないとのことでした。忙しいなかでも必要なポイントを絞って書いていくことが必要です。分析のロジック、問題点抽出、プログラム、実施記録、カンファレンスの結果、再評価内容、プランの見直し、退院指導などなどです。今後、PDCAがカルテに書いてあるかが見られるようになってくる可能性があります。そして、だれが指導するのか?人に、他職種に見せることができる内容なのかを考えていく必要があります。
⑩マネジメントができる
ケースマネジメント→チームマネジメントへの参画などを医療機関で求められています。医療介護連携の点では、家屋調査や住宅改修、退院時ケアマネとの調整などのマネジメントを求められています。訪問・通所リハビリテーションのマネジメントへの参加や今後予防事業などのマネジメントも一つのポイントになります。マネジメントの積み重ねが地域貢献できる人材を育成するスタートはケースマネジメントになります。要するに症例報告です。1ケース1ケースをしっかり見ていけることがはじめの一歩ではないでしょうか。
以上が、協会の望む10の理学療法増でした。
学校時代を思わせるような内容のような感じもありますが、確かに大事ですねと思われた方も多いと思います。これらを踏まえて、自身の理想の理学療法士像についてもう一度考えていただくこともいいのではないかと思います。また、今後の時代の流れを考えると以上の点については何かしら求められることが予想されるので、どう対策するか、準備していくかも考えていったほうが良いかと思います。