はじめに
低栄養で、自分で寝返りなどができない方では、褥瘡予防を行う必要があります。ポジショニングは理学療法士が提案することも多いです。褥瘡について学んできましょう。
褥瘡予防のキーポイント
褥瘡は、応力と時間と頻度により発生しますので、適切なポジショニングが取れずに、何度も不良肢位を行い続けることで頻度・時間は向上してしまい、褥瘡のリスクは高まると考えられます。
つまり、
ポジショニングにおいて、局所圧を分散し、外力コントロールを行うことが重要というわけです。
では、具体的にどのように行うのか。
まず、ポジションニングを治療と考えるならば、評価が必要になります。
ここで、姿勢分析をしっかり行うことで、どの部位に局所圧が集中しやすいのかを評価しておきます。
その後、実際にポジショニングを実施していきます。
この際に注意する点は、
要するに、例えば背臥位で膝下のみにクッションを置くと、膝関節で荷重を支えることになるため、関節は固定され、運動が阻害されてしまいます。
関節下にクッションを入れることで関節は固定されてしまい、心地よく動くことができないため、関節部ではなく、しっかりと支える部位(重みのある部位)にクッションを設置し、身体のパーツの重みをクッション(その下のベッド・マットレス)に逃がしていくことが重要です。
まとめ
適切なポジションニングをとるために基礎が重要です。それは、抽象的であったり、概念的なものかもしれませんが、ポジショニングの具体的な方法は、ケースバイケースでいろいろな工夫ができます。なので、その工夫をどのような概念や抽象的な思考で考えて、創造するかが重要です。ポジショニングの概念として、どう考えて行うのかをしっかりと勉強していこうと思います。少し、整理されました。さらに、深めていこうと思います。