はじめに
学会参加しましたが、いろいろなテーマ分野の発表があり、どこを見に行けばよいか迷ってしまいますね。
分科学会は同じ分野を集めていて、ブロック学会はいろいろな分野があります。その特性に合わせ、参加目的も変わってきますよね。
今回はブロック学会のように多くの分野が参加する学会でどう学ぶかについて考えていきます。
ブロック学会の参加目的
ブロック学会の参加メリット
- ブロック学会は開催地が近いため、参加しやすい
- ブロック学会は多くの分野のトレンドが分かるため、幅広く興味のある報告を聞ける
- ブロック学会でも同じ分野でまとめて発表が行われるため、好きな分野を狙い撃ちすることもできる
ブロック学会の活用方法
- 私の場合、情報収集として位置づけています。
- 多くの分野で、報告を聞いたり、抄録を確認したりしながらその分野でのトレンドやキーワードを探してきます。
第38回関東甲信越ブロック学会へ参加し実際に情報収集してきた
今回の学会では様々な分野の演題を聴き、それぞれの分野でトレンドになっていることが何なのかを大まかに収集してくることでした。各分野の発表の中で理解があいまいなものについて、キーワードや気になる点をメモしてきましたのでそのまま紹介していきたいと思います。
運動器
神経
内部障害
生活支援
教育講演
キーワードを振り返って
正直、まったく聞いたことのない知らないワードを結構あったという印象です。特に内部障害系のワードについては、普段なじみのないものが非常に多かったことから、内部障害系についてはとくに最新情報収集に注意していきたいと思いました。
運動
栄養関係と負荷量、サルコペニア・フレイル関連の話題はかなり重要性が年々増してきていると思いました。PT開始によって低栄養が進行する可能性は非常に高いため、栄養関係の対応をとして栄養会議にPTが参加する必要性についても強く感じました。また、入院患者様の栄養評価を行い、低栄養に分類したケースに対して栄養指導・栄養介入を実施することは非常に重要だと感じました。
神経
神経ではKAFOの使用方法について最近議論になることが多いので、当院ではほとんど採型しませんが、今後本当に必要ないのか?再考していくことも必要だと思いました。今回の学会では以前から多かった予後予測の視点、miniBESTest、FESなどの低周波に加え、デュアルタスク、排尿障害などの研究についてきくことができ私にとっては新鮮でした。
内部障害
知らないワードが多く理解に苦しんだ印象もありましたので、もう少し勉強が必要かなと感じました。急性期の方が多かったからでしょうか。
特に、心臓リハビリテーションにおいて、リスク管理の重要性、負荷量の増加に関してシビアに考えて、議論が行われている点について自身や当院における危機感というようなものを感じました。主観的なものを減らし、できるだけ客観的な指標やエビデンスを用いて判断が行えるものをもっと増やしていく必要があると感じました。当院における廃用症候群のケースへの対応についてももっと質を高めていきたいし、しっかり患者の全体像を理解できるようにするためにはどうすればよいか検討していきたいです。
また、運動器でもありましたが、栄養については内部障害や廃用症候群においてもかなり重要なキーワードになっている印象でした。
生活支援
同様に栄養関係として、サルコペニア・フレイルの退院後の経過などや継続的な支援について考える機会がありました。こうなると栄養については理学療法全体においてかなりトレンドなのかなと思います。PTジャーナルでも昨年・今年ともにテーマになっていたと思うので栄養について情報収集を積極的に行っていきたいと思います。
その他
リハAIは予後予測に導入されるとすれば、かなり力強いような印象がありました。予後予測が非常に難しいので、今後導入されていく可能性は大です。今後の進展についてはチェックが必要だと思います。また、現状ではまだ再生医療系の発表はまだまだな印象でした。
まとめ
関東甲信越ブロック学術大会にて各分野のトレンドについてある程度情報収集ができました。当院にはかなり幅広い患者様が入院されるので、範囲を広げつつ、各分野について幅広く、なるべく深く勉強し、病院で活用できるようにしていきたいと思います。
明日からのアクションプラン
いろいろありますがまずは、栄養について情報収集を行いトレンドを整理したいと思います。